「陸上自衛隊が国民を監視・内部文書入手」って共産党は喜んでるけど、何がそんなに問題なのか分からない。単に、イラク派兵に反対の文化人や反対集会の詳細情報を収集してただけじゃないか。文化人てのは公の場で発言してる訳だし、集会だって届け出が必要なんだから、別に誰に知られて困る物じゃないはずだ。多分ネット検索で出てくる様な情報でしかない。
軍事・情報・監視なんて言葉を使うと、当然普通の人は不安に思うだろう。当たり前だ。俺だって不安になる。しかし国防組織として、自分達の活動に反感を持つ個人、団体の情報を把握する事は常識だ。
今回出てきた内部文書などは正直、底レベルのどうでも良い物でしかない。明らかに共産党の選挙戦略だ。今思うと、ネットに流出した陸上自衛隊第1空挺団の訓練ビデオも、反自民党の選挙戦略かもしれない。音も無く人を殺す訓練の映像と、情報部の監視なんて解りやすい話題は、オバチャン達にウケが良いだろう。そういやこの前ダイソーで接着剤を見てたら、「こっちは中国製で危ないから台湾製にしよう」って言ってる頭の悪るそうなオバチャンがいたが、きっと共産党に入れるに違いない。そういうワイドショー好きのバカを取り込むのが選挙戦だからな。
話が散らかってしまったが、なんせ俺には「今さら何を寝言を言ってんだ」としか思えない。どっかのコメンテーターが「内部文書が共産党に出ちゃう間抜けさが日本の宝だ」なんて言ってたが、そうだろうか?自衛隊ほど戦中派DNAが受け継がれてる組織は他に無い。つまり諜報、謀略のDNA。しっかり隠すべき所は守ってるはずだ。その昔、北海道にソ連軍戦闘機が亡命して来た事件があったのは有名である。しかし後日「ソ連軍、戦闘機奪還の為北海道に侵攻」との情報を元に、内閣命令を待たずして(自衛隊の最高指揮権は内閣総理大臣にある)自衛隊が実戦出動を決断した事はあまり知られていない。(出動直前に誤報と判明し実際には基地を出ていない。しかし、千人規模の兵士が実弾を装填し車輌に乗り込んでいた。自衛隊公式記録では出動訓練とされている。)俺の記憶が確かなら、この事実が公になったのは、事件から30年ほど経った最近の事だ。近年の話では、オウムの麻原逮捕の時、信者の抵抗が警察の能力を超えていた場合を想定して、陸上自衛隊第1空挺団が出動
準備をしていたらしい。オウムはロシアの軍用銃を密輸、密造してたし、化学兵器も持ってた訳だから、事が事なら自衛隊が日本国民を武力制圧した初のケースになっていた可能性は大いに有る。他にも興味深い話では、国連PKO等の海外派遣が自衛隊の任務になる遥か前に“言葉の通じない人達に、身振り手振りで友好関係を築く訓練”なる物があったらしい。もちろん国内でそんな必要は無い。これは旧日本軍の特務機関が得意としていた技術だ。“らしい”と付けてるのは、自衛隊員と交流がある知人から又聞きしたから確証が無いと言う事。しかし、精度が低い情報だとしても大きく的を外れてるとは感じない。
結論から言えば自衛隊は恐るべき組織である。が、決して否定的な意味では無い。軍事組織は本来恐るべき物なのだ。恐るべき諜報能力と恐るべき武力を持ち合わせての軍隊だから必要なのだ。牙を抜かれた番犬なら飼う必要はない。必要なのは国民が優秀な飼い主を選び続ける事だ。そして最も選んではならないのは、番犬の本質を理解せず表面的なおとなしさを求める無能な飼い主である。

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