12月23日。当然、靖国へ行く。なんてこった!参拝客の半分近くが明らかに右翼団体じゃないか!開戦記念日には来なかったくせに、なんてメジャー指向なヤツらなんだ。だいたいカッコが天皇誕生日の祝賀ムードじゃないか!それならココじゃなくて皇居だ、皇居!イヤ待て。きっと街宣車なんかで行ったら迷惑だからココに停めて、みんなで歩いて行くんだな。なんて律義なヤツら。とか思いつつ参拝を済ませ次は池袋に向かい、サンシャイン横の公園の戦犯処刑場跡にある石碑にお参りする。
なんてこった!おとめ系同人誌屋のメッカじゃないか。なげかわしい。東條閣下は、なんと思っておられるか!いやいや、彼らの霊はこんな所にはいない。靖国であり、それぞれの墓であり、仏壇であり、子孫の心の中にいるのだ。と自分に言い聞かせ、御供え物の清酒を買って公園に。ぬわー!なんてこった!公園の案内図の石碑の所が壊されてて分から無くなってるではないか!なんたる卑劣な行為!許されざる犯罪者め!何かガッカリする事しか無いな今日は。しかし先人の苦悩に比べたらなんのその。威風堂々と御参りするのだ。
いざ石碑前に行ってみると、四本の日の丸、数個の花束、お菓子、結構な数の線香が供えてあるではないか。何より、その御供え物を整えてる一人のおばあさんが目に入った。声を掛けてみる。「いつも掃除されてるんですか?」の問いに「いいえ、23日ですから。東條閣下をはじめとする方々が国の為に亡くなった日ですから、久しぶりに来ました。平和に対する罪なんて無いんです。」と上品な口調で答えてくれた。これまでのイヤな気持ちも何てことは無い。こういう人がまだいるんだから希望はある。掃除を手伝い、手を合わせ帰ってきた。そんな一日だったよ。今度、池袋に行く時には俺が掃除をさせてもらおう。

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