2005.1.8 KOC茨木さんのお宅へゴジラヘッドを持ってお邪魔しました。
ゴジラヘッドを見て、茨木さんの最初のコメントは「バランスも良く、かっこいい、これなら売れるんじゃないかなあ」と、ありがたいお言葉を頂きました。
茨木さん曰く「大事なのはまずそのキャラに似ている事、次にかっこいい事」。このゴジラはスーツに似せたゴジラでは無い為、似ているかどうかは判断基準になりませんが、かっこいいかどうかという観点では、とりあえず合格ラインにあると理解しました。
その後、細かなアドバイスをたくさん頂いたのですが、今回とても有難かったのは、茨木さんが直接ラドールを使ってモールドのつけ方等を教えてくれた事です。これは造型を始めたばかりの私にとってとてもありがたいご指導でした。
今回造型の深さを見せつられたのが、茨木さんがラドールで鼻の根元にしわを2本つけただけで、顔の表情がまるっきり変わってしまった事です(画像参照)。とてもきつい表情になったのです。もうひとつ目の角度をほんの数ミリかえただけで、これもびっくり、にらみをきかしたような、怒った目になったのです(画像参照)。いや〜!なんといっていいか、まるで手品を見ているようでした。今まで私は勢いで造っていて、しわや目の角度など、まるっきり計算しておらず、ある意味適当でした。ところがちょっといじっただけでこんなにも表情を変えてしまうとは、本当に造型の世界は難しいとつくづく感じさせられました。
ただ、その後、茨木さんが「最初のうちはそんなもんだよ。逆にそういったことにとらわれずに大胆に造ったほうが良いよ」といってくださいました。確かに今の私には無理でしょうし、そういったテクニックにこだわるよりも、荒削りで大胆な個性を大事にしていったほうが自分らしいと思いました。
もうひとつ、アドバイスとして「オリジナルイメージもいいけど、ゴジラの造型師を目指すのであれば、キンゴジ、モスゴジ等、ゴジラの定番をきっちり造り上げることが必要。最近の若い造型師の方はオリジナルイメージやディフォルメにはしっているが、基本をしっかり造ってはじめてゴジラの造型師だ」と言われました。これについても、なるほど、納得です。キンゴジ、モスゴジは著名な造型師の方がかっこいい物をほとんど造り尽くしていて、造っても評価されないかもしれませんが、私の荒削りで大胆な個性で次回作は是非挑戦したいと思います。
その他、色々とアドバイスをもらったのですが、それは、ゴジラの修正とともに順次掲載していきます。私のようにゴジラ造型師を目指している方、見てましたら一緒にがんばりましょう。


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