2019/6/6

ジャズフェス50周年CDセット  ニューオーリンズ

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今年はニューオーリンズのジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル(通称:ジャズフェス)が50周年を迎えました。ヘッドライナーとして満を持してブッキングしたローリングストーンズがドタキャンするという事件もありましたが、盛大に開催されたようです。

この50周年の記念すべき年に合わせて、すごいCDが出ました。5枚組の豪華セットその名も「Jazz Fest: The New Orleans Jazz & Heritage Festival」です。リリース元は数多くの歴史的音源を記録し、リリースし続けている名門スミソニアン・フォークウェイズ。音源はジャズフェス主催者の秘蔵音源を始め、地元ラジオ局WWOZが放送用に記録した音源、ジャズフェスにプロデューサーとして関わってきたマイケル・マーフィー氏のコレクションなどから選曲されています。

基本的にどれも正式にCDとしてリリースとなるのは初となる音源です。(Munckmix販売のCD-R、ダウンロード販売音源を除く。またディーコン・ジョンのトラックは彼のライヴ・アルバム「Live At The 1994 New Orleans Jazz Fest」の音源と同じものです。)

収録は53トラックで時間にして5時間以上というボリューム。まあ、毎年7〜8日間に渡り10以上のステージでライヴが同時進行するフェスですから、それでもほんの一部ではありますが、あのフェス会場の雰囲気がムンムン伝わってきます。古いものでは1974年から最近では2016年まで、その長い歴史を俯瞰する内容です。

「ジャズフェス」と言いながらもありとあるゆる音楽が繰り広げられるフェスですが、このCDの特色の一つは、まず収録されているのが原則的に地元ニューオーリンズ、ルイジアナのアーティストに限定されていること。毎年、世界的な大物がメインステージに登場しますが、そういう人たちは収録されていません。もともとルイジアナの文化のショーケース的なお祭りなので、それは自然なことだろうと思います。大物たちの多くは他でも聴く機会は多いですし。

例外として、アラン・トゥーサンとの共演が収録されているボニー・レイットと、テキサスのマーシャ・ボールが収録されてはいますが、どちらもジャズフェスではお馴染みの人たち。マーシャは毎年ジャズフェスに必ず出演している定番ですし、音楽的にもルイジアナの人と言っても全くおかしくはないので違和感はありません。

ルイジアナのアーティストに限定してもサウンドは様々なのですが、ディスク4にザディコ、ケイジャン系の人がまとめられているなど、ある程度ジャンル別に分けられた編集となっているので、散漫な感じはしません。

パッケージはLPサイズのハードカバー本のような体裁で、すごく豪華。大きさがわかりやすいように1976年のジャズフェスCDと並べて写真を撮ってみました。ブックレットが別になってはいないので、ページが重くてめくりにくいのが難ですが、写真も満載で見ごたえがありますよ。

それぞれのトラックが何年のフェスのレコーディングなのか、ブックレットには詳細な記載があるのですが、一覧にはなっておらずわかりにくいので、以下書き出してみました。更なら詳細はPDFも作りましたので、よかったらご活用くださいね。

個々のトラックについてはあれこれここで言い出したらきりがないですが、ワイルドマグノリアスの初期の音源やダニー・バーカーの晩年の音源など、聴きごたえのある貴重音源満載です。ひとつだけ残念なことがあると言えば、エディ・ボーが収録されていないことでしょうか。定番アーティストだけでも相当たくさんいるので全てを収録するのは無理なのはわかっていますが、それでもエディ・ボーはジャズフェスを彩ってきたキーとなる人なので、他を押しのけてでも入れるべきだったと思うのです。ネヴィル・ブラザーズやアラン・トゥーサンなどが複数収録されているのを見ると一層そう思います。音源は多々あるはず。

でも、このCDは十分入手する価値ありです。いやニューオーリンズ、ルイジアナ好きは入手しなければならないものだと思います。ぜひぜひぜひ!としつこいくらいプッシュしたいと思います。

かつてNHKのBSによるジャズフェスの放送を通じてフェスに興味を持つ人が多かったのと同様に、このCDを聴いてフェスやルイジアナの音楽に興味を持つ人が出てくれば嬉しいことです。また、既にフェスに行ったことがある人は、自分が見ていたライヴが収録されているか、チェックして楽しむもよしです。

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JAZZ FEST: THE NEW ORLEANS JAZZ & HERITAGE FESTIVAL
(Smithonian Folkways SFW40250)
Release date: May 10, 2019
Track listing with recorded years

Disc 1 (length - 01:01:29)
1. The Golden Eagles - Indian Red (1994)
2. Larry McKinley - Welcome to the New Orleans Jazz and Heritage Festival
3. Trombone Shorty - One Night Only (The March) (2010)
4. Donald Harrison, Jr. - Free to Be (1999)
5. Danny Barker - Basin Street Blues (1992)
6. Terence Blanchard - A Streetcar Named Desire (2000)
7. Kermit Ruffins Big Band - Royal Garden Blues (1993)
8, Champion Jack Dupree featuring Allen Toussaint - Bring Me Flowers While I’m Living / Rub a Little Boogie (1990)
9 . George Wein and the Newport All-Stars - Back Home Again in Indiana (2003)
10. John Boutte - Louisiana 1927 (2006)

Disc 2 (length - 00:59:19)
1. Allen Toussaint - Yes We Can Can (2009)
2. Earl King - Trick Bag (1974)
3. Irma Thomas - Ruler of My Heart (1974)
4. Snooks Eaglin - Dizzy Miss Lizzy (1994)
5. Clarence "Frogman" Henry - Ain’t Got No Home (1998)
6. The White Eagles - Big Chief Got the Golden Crown (1988)
7. Professor Longhair - Big Chief (1974)
8. Dixie Cups - Iko Iko / Brother John / Saints Go Marching In (2010)
9. Marcia Ball - Red Beans (2007)
10. Dr. John - Litanie des Saints / Gris-Gris Gumbo Ya Ya / I Walk on Gilded Splinters (2001)

Disc 3 (length - 01:09:27)
1. Ray Hackett - How Ya Gonna Clap?
2. The Dirty Dozen Brass Band - Blackbird Special (2004)
3. Henry Butler Group - Hey Now Baby (1976)
4. Germaine Bazzle and Red Tyler Quintet - Secret Love (1993)
5. Al Belletto Big Band - Jazznocracy (2000)
6. Original Liberty Jazz Band featuring Dr. Michael White - Summertime (2002)
7. Preservation Hall Jazz Band - My Bucket’s Got a Hole in It (2015)
8. The Zion Harmonizers - I Want to Be at That Meeting / Golden Gate Gospel Train (1976)
9. Irma Thomas - Old Rugged Cross (2007)
10. Raymond Myles and The Gospel Soul Children - Can’t Nobody Do Me Like Jesus (1994)
11,. Johnson Extension - I Can Go to God in Prayers (2001)

Disc 4 (length - 01:08:27)
1. Buckwheat Zydeco - Hard to Stop (2003)
2. Boozoo Chavis - Paper in My Shoe (2000)
3. The Savoy Family Cajun Band - Midland Two-Step (2013)
4. Bruce Daigrepont - Disco et Fais Do-Do (2000)
5. Beausoleil - Recherche d’Acadie (1999)
6. The Neville Brothers - Yellow Moon (2001)
7. John Campbell - When the Levee Breaks (1993)
8. John Mooney - It Don’t Mean a Doggone Thing (1998)
9. Kenny Neal - Starlight Diamond / Jimmy Reed Medley: You Don’t Have to Go / Baby, What You Want Me to Do / Going to New York / Honest I Do (2013)
10. Allen Toussaint and Bonnie Raitt - What Is Success (2000)
11. Tommy Ridgley - Double-Eyed Whammy (1998)

Disc 5 (length - 01:00:46)
1. funky Meters - Fire on the Bayou (2010)
2. Clarence “Gatemouth” Brown - Take the "A" Train (2000)
3. Walter “Wolfman” Washington - Blue Moon Rising (1994)
4. Deacon John - Happy Home (1994)
5. Larry McKinley - Rain alert
6. Sonny Landreth - Blue Tarp Blues (2009)
7. Anders Osborne - Back on Dumaine (2007)
8. The Subdudes - Thorn in Her Side (2008)
9. Big Freedia - N.O. Bounce (2016)
10. Wild Magnolias - Smoke My Peace Pipe (1974)
11. The Neville Brothers - Amazing Grace / One Love (2001)

詳細なトラックリスティング (PDF)
2



2019/6/10  6:53

投稿者:Chicage

これは買わねばですね。暑い夏に聴きたい🎵 記事リンクさせていただきましたー!

http://chicagedrums.officialblog.jp/

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