2017/5/31

来日公演レポート:David Hidalgo & Marc Ribot  ロック

デイヴィッド・イダルゴとマーク・リボウの2人がデュオで来日をしました。マークは、近年も2011、2013、2014年と来日を重ねていますが、デイヴィッドは、前回のロスロボス(2011年)以来7年ぶりとなる来日。ロスロボス以外で日本に来るのはおそらく初めてだと思います。

今回のライヴはバンドもゲストもいない、正真正銘のデュオです。「次は君の番だよ」と2人が交互に歌うゆるい進行。メキシカンからカントリー、ロックンロールからイタリアン歌謡まで、何が飛び出すかわからない楽しさがありました。

淡々と言葉少なに曲を繰り出すデイヴィッドに対し、皮肉たっぷりに色々と語ったマーク。彼らの性格も好対照で、それがこのショーを一層面白いものにしていました。

デイヴィッドは、ラテン・プレイボーイズのファーストから2曲(1、3)を歌ったものの、意外だったのは殆どロスロボスの曲をやらなかったこと。ジミー・マクラクリンの"Georgia Slop"などロスロボスのレパートリーに入っている曲はいくつかやりましたが、ロスロボスのオリジナルは"La Pistola y El Corazón "1曲のみ。でも、"Georgia Slop"はよかったですね。アコースティックでやっても、あの強力なR&Bのリズムは健在でした。

終盤にリクエストに応える形でプレイしたグレイトフル・デッドの"Bertha"もロスロボスのレパートリー。これも盛り上がりました。

一方マークはメキシコのシンガー、パキータ・ラ・デル・バリオが男をネズミにたとえて痛烈に批判した"Rata De Dos Patas”で、「これは彼女がときのメキシコ大統領を批判したものだと言われている」(本人はどうやら否定しているらしいですが)として「ならば、この曲を現在の米国の大統領に捧げよう」と言い放ち、拍手喝采を浴びていました。

2人ともいいプレイをしていましたが、アコースティッグ中心のセットの中で、マークは"I Never Go Around Mirrors"など特にエレキで弾くリードが光っていました。終盤までどちらか一方がエレキを弾いてももう一方はアコースティックでしたが、アンコールでやったトミー・ジョーンズの”Hanky Panky”では、初めて2人ともエレキを持ち、音量もぐっと上がりヒートアップ。その熱い空気のままで2度目のアンコールで、ご存知R&Bの名曲、ウィルソン・ピケットの”In The Midnight Hour”を賑々しくやって幕を閉じました。そう、マークはかつてピケットのバンドでプレイしていたこともあるんですよね。

デイヴィッドが冒頭でチェロを指弾きするという珍しいプレイがあった以外は基本的に、2人がプレイした楽器はギター系のものばかり。デイヴィッドはロスロボスではアコーディオンもよく弾きますが、今回は持ってきていなかったようです。

主催トムズ・キャビンの麻田氏は、「こんなライヴをやってもお客さん入るのかな?と思った」なんて言っていましたが、結構たくさん入っていました。また見たいと思わせる面白く楽しいステージでした。

でも、ロスロボスもまた来てほしいな。彼らは日本に来なさすぎです。


David Hidalgo and Marc Ribot
Shibuya Club Quattro
Thurs., May 18, 2017

19:13-20:55 (encore 20:40 -)

1. Manifold De Amour (David)
2. Ain't Gonna Let Them Turn Us Around (Marc)
3. Chinese Surprize (David)
4. Dos Traficantes (Marc)
5. La Pistola y El Corazón (David)
6. - (new song) (Marc)
7. I Never Go Around Mirrors (David)
8. Rata De Dos Patas (Marc)
9. Georgia Slop (David)
10. Angel on My Mind (Marc)
11. Running Kind (David)
12. Dying Cowboy (Bury Me Not on the Lone Prairie) (Marc)
13. Bertha (David)
14. Bella Ciao (Marc)
-encore-
15. What's Going On (David)
16. Hanky Panky (Marc)
-encore2-
17. In the Midnight Hour (Marc)
4



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