2016/5/22

ジャズフェス最終日5/1(日)  ニューオーリンズ

計7日間(4/22〜24、4/28〜5/1)に渡って開催されたニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル2016。最終日を迎えてしまいました。

この日、僕が見たものです:
Sunday, May 1
Brass-A-Holics, Brother Tyrone & the Mindbenders, Swamp Pop Revue featuring Gregg Martinez & The Delta Kings with special guests G.G. Shinn and Parker James, Aaron Neville, Tribute to Allen Toussaint hosted by The Allen Toussaint Band with special guests, Bonnie Raitt, Tribute to B.B. King hosted by B.B. King’s Blues Band with special guests

前日は悪天候により途中で中止になりましたが、この日も朝の時点で天気予報は「雨」。朝起きて外を見てみると雨は降っていませんでしたが、どんよりした空模様。お世話になっている現地の友人はレーダーの動画をパソコンで見せながら、「西から大きな雨雲がこっちへ向かってきている。これはひょっとすると今日も中止かも」と悲観的なことを言い出す状況。確かに、その動画を見る限りでは、どうにも大雨は避けられそうにありません。

まあ、仕方ないです。とりあえず朝10時半時点ではまだ降っていなかったので、いつも通り自転車に乗って会場に向けて出発しました。もちろんレインコートなど雨対策は万全です。会場に着いてみると、入り口付近には人はまばら。天気が悪くなるのは目に見えていたので、客足は伸びなかったようです。最終日だけにラインアップは一番豪華なのに、なんとももったいない。中に入っても、会場は前日と比べてもすっかすかでした。

この日は、ブラス-ア-ホリックス(Congo Square, 11:15am)から見ることにしました。準備中の11時頃からステージ前で待っているとパラパラと雨が降り始めました。やや定刻を遅れてバンドが演奏を始めた頃から本降りになり、間もなく豪雨レベルに!せっかく待っていたのに、彼らは1曲で演奏を中止するハメになりました。昨日の再現のよう光景です。本当に今日も中止になってしまうのか。暫く、お店のテントに避難し、体勢を立てなおしながら様子を見ていましたが、どうやら他のステージも野外はやっていない模様。ということで、テント・ステージの方の様子を見に行きました。

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豪雨でテント・ステージも水浸し

しばらく、ブルース・テントに入ると、通路は既に川のような水浸しの状態。ブラザー・タイロン&ザ・マインドベンダーズ(Blues Tent, 11:20am)のR&Bショーを暫く聴いていましたが、だいぶ小雨になって来たので、再びテントを出て歩き出すと、フェイドードーの方面から音が。伝説のシンガー、G.G.シンをフィーチャーしたグレッグ・マルティネス&ザ・デルタ・キングスのスワンプ・ポップ・リヴュー(Fais Do Do, 12:00pm)の演奏が始まったようです。スワンプ・ポップ・シンガーとしては若い(70年代生まれ)パーカー・ジェイムズが熱唱して場を暖め、G.G.シンの登場。穏やかな歌い口でしたが、味があったなぁ。ベテランならではの味に加え、ルイジアナの温かみも感じるショーでした。

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外も浸水していました。

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あいにくの天気の中登場したG.G.シン

スワンプ・ポップの後は、すぐ隣の大きなステージに移動し、アーロン・ネヴィル(Gentilly Stage, 12:40pm)を。彼については、ニューオーリンズを代表する素晴らしいシンガーだなと素直に思う部分と、なんとなくあのヨーデルっぽい歌い方は苦手だなと思う部分が、個人的な好みとして混在している感じでもあるのですが、生で見てしまうと、いやもうため息が出るほど惚れ惚れする歌声でした。"Everybody Plays The Fool"や"A Change Is Goona Come"など王道の選曲を繰り出すのですが、まぁどこをどうとってもアーロンの個性全開。もうだいぶ年を食って若い頃ほど歌声の瑞々しさはないようにも思いますが、表現力は全く衰え知らずですね。

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Aaro Neville with Charles Neville (sax)

結局、アーロンは最後までガッツリ聴き、結局この日は雨で動きにくいこともあって、最後までこのステージに齧りついて動きませんでした。1時から7時頃まで、いい位置を確保したというのもありましたが、飲み物すら買いに行かず、トイレにも行かず、動きませんでした。こんなの野外フェスでは初めてかも。本当は迷ってしまうほど、あれも見たいこれも見たいというラインアップだったんですが。ニール・ヤングもメイヴィス・ステイプルズもティンメンもトロンボーン・ショーティもマーシャ・ボールもみんな潔く(いや後ろ髪惹かれつつ??)諦めました。

このステージではこのあと、2つのトリビュート・セット(アラン・トゥーサン(Gentilly Stage, 2:20pm)とB.B.キング(Gentilly Stage, 5:45pm))とボニー・レイット(Gentilly Stage, 4:00pm)のステージがあったのです。どれも絶対見たいと思っていたものでした。

トリビュート・セットは、どちらもよかったのですが、軍配をあげるとすればB.B.の方かな。トゥーサンのセットは、出演者が地元勢が中心だったのは自然なことかも知れないですが、B.B.のセットほどには豪華ではなかったし、当然出るだろうと思われたアーマ・トーマスが出なかったことと、アーロン・ネヴィルとボニー・レイットという最大の見せ場となる二人が冒頭に出てきてしまったこと、最後の方に歌っていたのは、MCの人だったことなど、構成にちょっと疑問符が付いたところがありました。でも、フィナーレは出演者一同で”Southern Nights”を華やかに歌って締めてくれましたよ。

アーロン・ネヴィルが歌ったのは”Hercules”、弟シリルも登場しましたが、彼が歌ったのもアーロンのレパートリー”Let’s Live”でした。Dr.ジョンは、「In The Right Place」で取り上げた”Life”をやりました。他には、ダヴェル・クロフォード、ELS、ジョン・バティストなどが出演しました。ダヴェルは、腰にトゥーサンのサンダルを付けて”Last Train”を歌い、そのサンダルを高々と掲げながら去って行きました。なかなか粋な演出でした。

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Jon Batiste
(Allen Toussaint Tribute)

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Dr. John
(Allen Toussaint Tribute)

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Davell Crawford
(Allen Toussaint Tribute)

B.B.のトリビュートと両方出たのは、ボニー・レイットとDr.ジョンの二人。ボニーは、トゥーサンの方では”What Is Success”、B.B.の方は”Never Make Your Move To Soon”をやりました。どちらも最高にカッコよかったなぁ。Dr.ジョンは、B.B.の方では”Woke Up This Morning”とエルヴィン・ビショップをギターに迎えて”Going Down Slow”を。渋い味で聴かせましたが、かなりよれよれな感じで、大丈夫かな?とちょっと心配にもなりました。最近、体調不良でドタキャンしたというニュースもあったりしたので。また元気に来日してほしいです。

B.B.のセットでは、タブ・ベノワがスロー・ブルースの名曲”Don’t Answer The Door”をど迫力な熱演。これは盛り上がりました。トゥーサンのセットには出なかったアーマはなんとB.B.のセットには登場し、”Please Send Me Someone To Love”を歌ってくれました。アーマらしい円熟した歌いっぷりでした。意外だったのはグレゴリー・ポーター。彼は、メローな歌い手という印象だったのですが、”Let The Good Times Roll”をノリノリに熱唱。こういう曲でも様になるんですねぇ。ルーサー・ケントの”Caldonia”もスイングしていて気持ちよかったです。他バディ・ガイ、ウルフマン・ワシントンも登場。B.B.のトリビュートは進行もとてもテンポがよく、全員での”Thrill Is Gone”のフィナーレまでだれることがなく、素晴らしいショーだったと思います。

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Buddy Guy
(B.B. King Tribute)

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Bonnie Raitt, Luther Kent & Elvin Bishop
(B.B. King Tribute)

ちなみにどちらのトリビュートでも、それぞれのバンドがバックを付けましたが、今は亡き本人の役を務めたのはトゥーサンの方はジョー・クラウン、B.B.はミシシッピのブルースマン、ジェシー・ロビンソンでした。どちらも非常にいい仕事をしたと思いました。

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Bonnie Raitt

二つのトリビュート・セットの間に演奏したのはボニー・レイット。新作「Dig In Deep」の曲もたくさんやってくれて、本当に素晴らしいライヴでした。2004年にもこのフェスで見ましたが、あのときはフルセット見ることができなかったので、今回は裏番組だったニール・ヤングを諦めて、しっかり見ました。ニールもよかったらしいですが、後悔はありません。途中カリフォルニア・ハニードロップスをゲストに迎え、ボニーはアコースティックギターに持ち替え、シッピー・ウォレスの”Women Be Wise”を演奏。これも渋くカッコよかったのですが、なんとこのしみじみとした演奏の最中に、ステージの演奏が一瞬止まるほどの轟音で雷が落ちたのです。これはビックリでした。あの爆弾のようなすごい音からすると、会場内のどこかに落ちたのだろうと思います。

しかし、歳を重ねてますます磨きのかかるボニーの演奏のすごいこと。また一挙一動がカッコいいのです。是非、来日してその演奏を日本のファンの前で披露してほしいものです。

Allen Toussaint Tribute主な出演者と曲目
Aaron Neville - Hercules
Bonnie Raitt - What Is Success
Jon Batiste - Working In A Coal Mine
ELS - Lady Marmalade
Dr. John - Life
Cyril Neville - Let's Live
Davell Crawford - Last Train
Everyone - Southern Nights

B.B. King Tribute主な出演者と曲目
Walter Wolfman Washington - Sweet Sixteen
Luther Kent - Caldonia
Tab Benoit - Don’t Answer the Door
Irma Thomas - Please Send Me Someone to Love
Gregory Porter - Let The Good Times Roll
Dr. John - Woke Up This Morning
Dr. John w/ Elvin Bishop - Going Down Slow
Bonnie Raitt - Never Make Your Move Too Soon
Buddy Guy - Sweet Little Angel
Everyone - Thrill Is Gone

僕はジャズフェスは今回で6回目。過去にも大雨に降られたことは何度もありましたが、最終日に降られたのは初めてだったように思います。雨で会場の見納めをできなかったのが心残りですが、悪天候の中でも、しっかりいい音楽を堪能しました。しかし、フェスが終わった7時に合わせるかのように雨が上がったのはなんとも皮肉でした。

夜は、ロックンボウルにサニー・ランドレスとタブ・ベノワを見に出かけました。新しくなってからのロックンボウル(2009年移転)には初めて行きました。以前より綺麗で見やすく、立派な店舗でしたが、小綺麗すぎてなんだか拍子抜けしたというのが正直なところ。以前のような味な雰囲気はなく、無味乾燥なハードロックカフェのような印象でした。昔のハコの内装物を流用してたりするのですが、雰囲気は別物。変わらないのは、目立ちたがり屋のオーナー、ジョン・ブランチャーくらいですかね。あいも変わらず、ライヴの最中に裸踊りをやっていたのは苦笑い。でも、ライヴは最高でしたよ。最後は、タブとサニーの共演もたっぷりあって盛り上がりました。

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Sonny Landreth & Tab Benoit
at Rock n' Bowl

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入り口はちょっとお洒落な
フロントポーチになっています。

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中は天井が高く広々しています。
ステージの後ろには巨大なモニターが

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ボウリングレーンは以前より
ちょっと狭めかも...

サニーは10月に来日が決まったようで、日本に行くのを楽しみにしていると言っていました。また、ここでサンアントニオ在住の敦子さんにやっと会うことができました。インターネットで知り合ってもう何年になるのかわからないほど(20年くらい?)旧知の仲なのですが、なにぶん離れて暮らしているのでこれまでお会いしたことがなかったのです。初めましてだったのですが、そんな気は全くしませんでした。翌日には昼食もご一緒させてもらいました。敦子さん、ありがとうございました!

というわけで、今回のニューオーリンズへの旅行はあっという間に終わってしまいました。行くたびに新たな発見のある奥深い街ニューオーリンズ。今回もまた新たな側面を垣間見た気がします。また近いうちにぜひ行きたいものです。















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