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2018/10/8

LIVE MAGIC! 2018情報  音楽全般

今年で5回目を迎えるピーター・バラカンのLIVE MAGIC!。2014年の第1回以来のジョン・クリアリーをヘッドライナーに迎え、今月開催されます。
僕は残念ながら今回は参加できないのですが、情報を掲載しておきます。

Peter Barakan’s LIVE MAGIC! 2018
​恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホール / ザ・ガーデンルーム
10月20日(土)開場 12:00 / 21:30 終演予定
10月21日(日)開場 12:00 / 20:00 終演予定
チケット:1日券 12,000円、2日通し券 21,000円(学割チケットあり)
https://www.livemagic.jp/


10月20日(土)
Jon Cleary Solo Piano
Flook
Zydefunk feat. Brandon "Taz" Niederauer
Garikayi Tirikoti
高田漣
The Ska Flames
民謡クルセイダーズ
中村まり
濱口祐自
K’n’K ( Katayama & Kadono )

10月21日(日)
Jon Cleary Trio with Nigel Hall
Noam Pikelny & Stuart Duncan
Zydefunk feat. Brandon "Taz" Niederauer
Dereb The Ambassador
Arto Lindsay Solo
勝井祐二 × U-zhaan
Ky (仲野麻紀,ヤン・ピタール)
濱口祐自
久保田リョウヘイ
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2018/10/4

Otis Rushの訃報に接して  ブルース

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取材の際、僕が初めて購入した彼のLPに
サインをしてもらいました。これは未だ家宝です。

なんと言ったらいいのか、言葉が見つかりません。

ブルース・ギタリスト/シンガーのオーティス・ラッシュが9月29日、亡くなりました。翌9月30日に公式サイト (otisrush.net)で発表されています。死因は2004年ごろ発症した脳梗塞の合併症とのことです。83歳でした。

個人的には、ブルースにのめり込んだ高校生の頃、最初に熱中した人のひとりでした。それから30年以上、初心は変わりません。「大好き」、「お気に入り」、どのような言葉を使っても、僕には軽すぎるように感じます。それほど、惚れ込んだ存在でした。

もうステージに立たなくなって14年が経ち、オリジナル作品も20年という長い間出ておりませんでしたが、それでも彼が亡くなったというニュースは、まるで奈落の底に突き落とされたように僕の心の奥底に突き刺さりました。悲しい、もうそれ以外の言葉が見つかりません。「エリック・クラプトンにも影響を与えた」、「レッド・ツェッペリンも彼の曲を取り上げた」など、ニュース報道には、そのような偉大さを説明する言葉が並びます。確かにその通りなんですが、そんなことは置いといても圧倒的な存在感を持ったブルースの巨人でした。ぽっかりと穴が空いてしまったその喪失感は半端ないです。

1950年代後半、シカゴのシーンから登場したオーティス。リード・ギターをメインに据え、マイナーキーを多様した彼のスタイルは、ウェストサイド・サウンドと呼ばれ、シカゴ・ブルースに新風を吹き込みました。1956年から58年の間にコブラ・レーベルに残した16曲は、いまだにブルースの金字塔として、多くの人に愛されています。
彼についてもっと知りたい方は、こちらのバイオをご覧ください。

オーティスは、演奏のムラが激しかったことがよく知られています。乗っているときは素晴らしい演奏をするのですが、そうでないときはまるで別人。その落差にビックリした人も少なくないのではと思います。

かなり前の話になりますが、1986年、ブレイクダウンとのジョイントによる久々の来日公演が実現。東京では12月4日の渋谷LIVE INN(1日2回公演)、12月12日の九段会館の計3回の公演がありました。九段会館の演奏はライヴ盤「Blues Interaction - Live In Japan 1986」でCD化、LIVE INNの1部は当時FM東京で放送されています。いずれも内容はベストとは言えなくもまずまずでした。

僕が見に行ったのは、その2公演の間にあたるLIVE INNの2部。この回は全く様子が違っていました。オーティスは完全に緊張の糸が切れてしまったようで、演奏は空回り気味。それを打ち消すように、やたらと”let me hear you say yeah!”を連呼し、いつ終わるかもわからない、曲名もわからないスロー・ブルースに突入しました。10分、20分とひたすら演奏が続き、ギターの近藤房之助はさすがにもういいだろうと思ったのか、締めのフレーズを弾きだしたものの、当のオーティスは困惑の表情を見せ、さらに強引に演奏を続けました。その1曲だけで30分はやっていたと思います。

あのセットがレコーディングされていたのかは知りませんが、もし前述のライヴ盤やラジオ放送用の音源としてあのセットしかレコーディングされていなかったとしたら、きっとリリースは中止となっていたのではと思います。

同じツアーの中でさえも、それだけムラが出てしまうオーティスの演奏。それは彼の精神的な繊細さや正直さゆえなのでしょう。自分の心に正直な演奏を展開していたからこそ、精神状態が良くないときは痛々しいほど、それがそのまま演奏に出てしまったのだと思います。その反面、調子がいいときの演奏は本当にすごかったのです。僕は幸い数多く彼のライヴを見て、最高な演奏にも何度も触れることができました。

特に脳梗塞で倒れる前の2001年、2002年ごろのライヴは非常に内容がよく、調子が上がっているように感じていました。それだけに突如脳梗塞で演奏できなくなってしまったのが残念でなりませんでした。

もうステージに立つことはなくとも、彼の近況は時折伝わって来ました。2016年には、シカゴ・ブルース・フェスティヴァルでオーティスへのトリビュート・ライヴが企画され、彼は演奏こそしなかったもののステージに姿を現し、挨拶をしたそうです。でも、公の場に姿を現したのはこのときが最後なのではないでしょうか。

オーティスは、その才能の割には作品の数も少なく、本当の意味で成功を味わうことは最後までありませんでした。音楽業界に嫌気がさして半ば引退状態だった時代もあります。もっと、もっと評価されてしかるべき人だったと感じます。亡くなってから評価しても遅いという人もいるかもしれませんが、僕は亡くなった今、彼を再評価する動きが出てくれることを願います。

彼の名作を聴きながら、彼を送り出そうではありませんか。
おやすみなさい、オーティス!今までありがとうございました。

2018.10.04
陶守正寛
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2018/9/20

訃報:Big Jay McNeely 1927-2018  ブルース

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フェスティヴァル会場を練り歩きながらブロウするビッグ・ジェイ
Long Beach Blues Festival, 1991
(c)Photo by Masahiro Sumori

サクソフォーン・プレイヤーのビッグ・ジェイ・マクニーリーが亡くなってしまいました。2018年9月16日の早朝、彼はロサンゼルス郊外リヴァーサイドのリヴァーサイド大学ヘルスシステムセンターにて、亡くなったそうです。91歳でした。この年齢ならば大往生と言っていいと思いますが、ほんの3年前の2015年に来日して元気な姿を見せたばかりか、その際Bloodest Saxophoneと新譜のレコーディングまで行っているのですから、まだまだ元気でいてくれそうに思っていました。非常に残念です。前立腺がんが進行しており、それが死因となったとのこと。

代表曲”Deacon’s Hop”のヒットを飛ばしたのが1949年。その数年前にはジョニー・オーティスのレコーディングに参加しており、途中引退状態にあった時期もあるものの、その活動は70年にも及びます。

最後の来日の際は歩くのもきつそうな感じではありましたが、それでもスタッフに支えられながら、お客さんのいるフロアを練り歩いて登場するスタイルを堅持。一度ステージにあがると、そのプレイの音圧は驚異的にでかい!何歳になっても枯れることを知らない生粋のエンターテイナーでした。

1996年に初来日。ローラーコースターとの共演でツアーを行いました。僕は新宿のClub Wireというライヴハウスで見ましたが非常にパワフルな演奏に圧倒された記憶があります。ライヴの最中に照明を真っ暗にし、蛍光色に塗られたサックスをギラギラ光らせながらブロウしまくるという演出もド派手なものでした。

終了後声を掛けに行ったら、燃え尽きたように倒れ込んで息をゼーゼー言わしていたのが妙に印象に残っています。ペース配分とか妥協とか彼の辞書にはないんですね。全力で客を楽しませるという気概を感じましたよ。

その後2012年にBloodest Saxophoneとのツアーのために再来日。もうこの時点で85歳でしたからもう見納めかと思って見に行きましたが、まだまだやる気は満々なご様子。歳をとったのは誰の目にも明らかでしたが、気力が全く衰えていないのにはびっくりさせられました。この来日の様子はライヴ盤「LIVE IN JAPAN」としてCDになっています。

そして、2015年に3度目の来日公演を再びBloodest Saxophoneと行ったというわけです。このときレコーディングしたスタジオ・アルバム「Blow Blow All Night Long」は、彼が88歳になっても現役バリバリであることを示した快作です。

2015年の来日公演のライヴ・レポートです。こんなすごいオヤジはそうそう出てこないでしょう。
http://black.ap.teacup.com/sumori/1656.html

ビッグ・ジェイ、ありがとう。おやすみなさい!
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2018/9/18

The Impressions、最初で最後の来日公演  

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カーティス・メイフィールドがメンバーから抜けて50年近く経った2018年。ジ・インプレッションズが初来日を果たしました。僕は正直言うと、彼らが未だ現役だったことすら認識していなかったので、「来日決定」と聞いても何だかピンと来ませんでした。

でも、ヴェテラン・バンドの中には、「いまだ現役」といいつつ殆どメンバーが入れ替わってしまったいる例も少なくない中、今回来日したインプレッションズは、初期のメンバー2人(サム・グッデンとフレッド・キャッシュ)が含まれていました。彼らは、カーティスが在籍した全盛期に活動を共にした人たちです。そして、彼らは今回のツアーを最後に引退することを既に表明しています。歴史的グループを目の当たりにする最初で最後のチャンスということで、観に行って来ました。

現在のインプレッションズは、ヴェテラン・メンバー2人に加え、30代の若手ジャーメイン・ピュリフォリーが加わった3人です。彼らをサポートするのは3管を含む7人編成の豪華なバンドでした。

来日公演初回の9月11日ファーストを見ました。定刻19時にバンドが登場すると、”Amen”のイントロをプレイし始め、その演奏に乗って3人が登場しました。そして、ステージは名曲”It’s All Right”でスタート。主にジャーメインがリードを取りグッデンとキャッシュがコーラスを付ける形です。ジャーメインのヴォーカルはカーティスに似ている訳ではないのですが、そこにグッデンとキャッシュがハーモニーを加えてくるとそれは確かに、インプレッションズのサウンドでした。バンドもインプレッションズ・サウンドを完璧に紡ぎだします。

カーティス在籍時、1960年代の名曲が次々と演奏されました。3人は声域は幅広く歌っている感じで、揃ってハイトーンで歌うと、特にそのハーモニーはカーティス在籍時を彷彿させました。バラード”I’m So Proud”ではジャーメインがしっとりと歌い上げ実力を発揮。特に終盤では、ソロでフィーチャーされ、その熱唱が光りました。

MCは主にグッデンが担当。カーティスのことにも触れながら進行しました。彼とキャッシュも、ところどころでリードも歌っていました。一段と大きな歓声が上がったのは"Gypsy Woman"が歌われたとき。グッデンとキャッシュによる低音域のコーラスもしびれました。

ステージ終盤になるとカーティスのソロ時代に焦点を当てると言って、3人が一度下がり、Freddie’s Deadなど彼のソロ作品のメドレーをバンドのみでインストで演奏しました。これは彼らの休憩のためだったのかもしれませんが、流れとしてはちょっと蛇足な感じもしました。

そして3人が戻ってきて最初にやったのは"I'm A Changed Man (Finally Got Myself Together)”。この日初めてのカーティス脱退後の選曲で、70年代の雰囲気漂うファンキーな一曲です。それまでの雰囲気とは明らかに違う、意外な選曲でもありました。でも、ホーンが効いていてカッコよく、カーティスのソロ・メドレーからの流れとしてはうまくつながった感じもしました。

そして最大の見せ場である"People Get Ready”へ。インプレッションズとカーティスの歴史に残る名曲に会場は和やかなムードに包まれました。ジャーメインの熱唱ぶりも素晴らしかったです。

このセット最後に歌われたのはインプレッションズのナンバーではなく、エディー・ケンドリックスの"He’s A Friend”でした。ちょっと意外な選曲ではありましたが、"People Get Ready”からのゴスペル調の流れということなのでしょうか。

ちょうど1時間ぴったりでアンコールもなしという短さはやや残念ではありましたが、物足りなさはなかったです。欲を言えば、"Keep On Pushing”や”This Is My Country”などなど、他にも聴きたい曲はありましたが、この来日公演が実現したこと自体が奇跡のようなものなので、細かいことは言わないでおきたいと思います。もう引退とのことですがグッデンもキャッシュも声はよく出ていてまだまだ足取りも軽く、引退間際という気がしませんでした。グッデンはもう84歳とご高齢なんですが。もう来日はないでしょうが、これからも元気でいてほしいですね。

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The Impressions
Billboard Live Tokyo
Tue., Sept. 11, 2018 (1st set, 19:00-20:00)

(Intro-Amen)
1. It’s All Right [1963]
2. Nothing Can Stop Me [1968]
3. I’m So Proud [1964]
4. I Need You [1965]
5. I Loved And I Lost [1968]
6. Gypsy Woman [1961]
7. Stay Close To Me [1968]
8. I’ve Been Trying [1965]
9. Mighty Mighty (Spade & Whitey) [1969]
10. Choice of Colors [1969]
(Curtis Mayfield medley)
11. I'm A Changed Man (Finally Got Myself Together) [1974]
12. People Get Ready [1965]
13. He’s A Friend

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【Personnel】
Fred Cash - vocals
Sam Gooden - vocals
Jermaine Purifory - vocals
Joe Herrera - trumpet
Reggie Pace - trombone
Matt Rippetoe - saxophone
Bill Dempsey - keyboards
Zach Cutler - guitar
Eliot Seppa - bass
Marty Bouchard - drums

【来日公演日程】
2018年9月11日(火)19:00/21:30 ビルボードライブ東京
2018年9月13日(木)19:00/21:30 ビルボードライブ東京
2018年9月15日(土)16:30/19:30 ビルボードライブ大阪
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2018/8/29

ハリケーン・カトリーナ上陸13年  ニューオーリンズ

毎年、この時期になるとこの話題を出さずにはいられないです。本日8月29日は、ハリケーン・カトリーナがルイジアナ州に上陸し、ニューオーリンズを始め、ルイジアナ州、ミシシッピ州のメキシコ湾岸一帯に甚大な被害をもたらしました。上陸時のハリケーンの強さは5段階のカテゴリーでカテゴリー3と決して大きくはなく、ニューオーリンズではハリケーンそのもの(降雨と風)による被害は限定的でしたが、いたるところで堤防が決壊し、ポンチャートレイン湖、工業用水路、ミシシッピ川に囲まれたニューオーリンズ市内に大量の水が流入。実に市内の80%が浸水したのでした。

僕がその8ヶ月後の2006年4月に現地を訪れた際は、水こそもう引いていましたが、その爪痕がまだ至るところに残っていました。

今年のハリケーン・シーズンは幸い、この地域には目立ったハリケーンの被害は出ていないようです。逆に日本では、今年は豪雨や猛暑で甚大な被害が出ています。被災された方にはお見舞い申し上げます。倉敷市の真備町が一面水に浸かっている光景は特に心が痛みました。ある意味カトリーナの際のニューオーリンズを見ているようでもありました。

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カトリーナで浸水したニューオーリンズ(2005年)
Photograph by Marty Bahamonde/FEMA

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西日本豪雨で浸水した岡山県倉敷市真備町(2018年)
出典:天気のあれこれ♪

僕は親戚がかつて倉敷市に住んでいたので、幼い頃に見ていた倉敷に広がる田んぼの景色が思い出され、一層何ともやるせない気持ちになりました。一刻も早く、被災された方々が普段の生活に戻れるように祈っています。

自然災害は避けることは難しく、新たな災害が発生するとどうしても過去の災害については忘れられてしまいがちですが、節目の日ぐらいは毎年思い出し、その教訓を未来に繋げたいものです。

【過去の8月29日の書き込み】
1周年(2006) http://black.ap.teacup.com/sumori/36.html
3周年(2008) http://black.ap.teacup.com/sumori/161.html
8周年(2013) http://black.ap.teacup.com/sumori/1441.html
9周年(2014) http://black.ap.teacup.com/sumori/1564.html
10周年(2015) http://black.ap.teacup.com/sumori/1644.html
11周年(2016) http://black.ap.teacup.com/sumori/1708.html
12周年(2017) http://black.ap.teacup.com/sumori/1751.html

2016年4月の現地からの書き込み
http://black.ap.teacup.com/sumori/1687.html

2006年当時の被災状況のレポート
カトリーナ被災、その後
http://bluesginza.web.fc2.com/nojhf06/devastation.html
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