「邪神金融道 (The Cthulhu Mythos Files)」
菊地秀行
クトゥルー神話がすっかり根付いた今日この頃。ついに元祖の新作がキタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
街の貸し金に勤める主人公の“おれ”はある日、同業者の黒川から債権を譲り受ける。だが、それを受け取った時から彼の周辺で人知の及ばない異変が起こり始める…。
リアリストの主人公“おれ”が邪神復活を目指す集団からの借金取立てを目指すお話です、終わり。一行で終わりそうなプロットがお馴染みの邪神群やガジェット満載で奇想天外に突き進んでいくストーリーは、さすがの第一人者の腕力を見せ付けるもので、神話がらみの薀蓄やB級特撮映画のマニアックな知識を披露しながらサクサク進んでいきます。改変まみれでどんだけ弱いんだよ邪神…(´Д`;)みたいなライトノベル界隈とは違って、原典にそれなりに忠実な、人類には対抗できない邪神の恐るべき力を描写しつつ、人間の強靭さを描く手法は「妖神グルメ」に近いものになっており、エロとかギャグとかアクションとかてんこ盛りで御大はノリノリだ!(゚∀゚)
そんなわけで、久しぶりの神話作品でサービス満点の菊地節が炸裂した一冊でした。
とりあえず、あくまでもナイアルラトホテツプでひとつ。

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