「闇の王国」
リチャード・マシスン
映画化作品多数の御年85歳になる巨匠の最新長編です。
30年以上に渡ってホラー作品を書き続けてきた82歳になる作家が語るのは18歳の頃に体験した奇怪な出来事であった。第一次大戦に参加し、そこで出会ったイギリス人兵士が死の間際に彼にもたらしたのは、兵士の故郷である“ガトフォード”への誘いだった。その地に訪れたアレックス・ホワイトの身に起こった怪異現象とは…。
そんなわけで、若き日のマシスンを描いたような自叙伝めいた作品になっている一冊ですが、ガトフォードに訪れてからの展開は全く予想できない、なんだこれって感じの驚きが待ち構えすぎていて、サービス満点だよ!,、'` ( ´∀`) ,、'`エログロホラーをまとめて詰め込んで、超現実的なおとぎ話が繰り広げられていく様は、ファンタジーとホラーの境界が曖昧だった60〜70年代のムードも感じさせます。さすがに色々くどいところもあって、かったるいところもありますが、読ませる力を持った一冊でした。
でも、マシスン初心者には短編をおすすめするぜ!,、'` ( ´∀`) ,、'`

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