演出家の蜷川幸雄氏がお亡くなりになったとのこと
私が初めて蜷川演出の作品を観たのは、演劇に首を突っ込んだばかりの頃
1989年、日生劇場での
「唐版 滝の白糸」
当時男闘呼組だった岡本健一さんと、松坂慶子さんの共演でした
生意気盛りの私は、評判の蜷川演出がなんぼのもんじゃい!という気分で観に行きましたが
大劇場の演出はこういうものだ!!というケレン味たっぷりの演出に
ただひたすら圧倒されて家路についたこてを覚えています
そうかと思えば
その少し後にベニサンピットで上演された
「蜘蛛女のキス」(岡本健一さん、村井国夫さん共演)では
小さなスペースならではの、静かながらも緊張感溢れる狂おしいエモーショナルな演出!
その振り幅たるや、驚くべきものでした
蜷川氏の素晴らしい演出を知らない世代は、かなり不幸かもしれませんね
蜷川幸雄氏のご冥福を心からお祈り申し上げます

0