『Flowers フラワーズ』を観ました
昭和初期から平成まで3代にわたる
6人の日本女性を描いたこの映画が
『SEX AND THE CITY2』と同時期に公開されたのは
なかなか面白いと思います
蒼井優さん、鈴木京香さん、竹内結子さん
田中麗奈さん、仲間由紀恵さん、広末涼子さん
豪華6大女優共演!というふれこみですけど
大変残念なことに
全員が一緒のフレームにおさまることはありません
1シーンでもあれば
映画らしい華やかさ、スペシャル感が出たはずですが…
物語というか、個々のエピソードにも
意外性や派手さは全くありません
女性なら、それなりに共感できるのかもしれませんけどね
観終わった後
僕が大好きな『タイヨウのうた』『ガチ☆ボーイ』を撮った
小泉徳宏監督の作品だということを知って
少し戸惑いました
つまらなくはないですが
傑作だった(と僕が思う)過去の2本と比べて
同じ監督さんが撮ったとは思えないくらい
フツーな感じ
監督さんがパンフレットの中で
自分は何もしなくても
バラバラなストーリーが、映画の方から
おのずと一つになっていくとおっしゃっていたようですが…
いやいや、ひとつになってないッスよ
バラバラなままですよ〜
まあ、オムニバス作品と思って観に行けば
腹も立たないと思います
でも、決して悪いところばかりではありません
僕が今回の作品で、いいなと思ったのは
田中麗奈さんと仲間由紀恵さんです
田中さんは
戦後、女性が社会進出を始めたばかりの頃の
男に負けじとバリバリ働く翠というキャラに
意外にも(失礼!m(_ _)m)ピッタリはまっていて
長門裕之さんや次長課長の河本さんとの
コミカルなやりとりが良かったです
仲間さん演じる、慧のセリフにも泣かされました

命の危険も省みず、出産を決意した慧が
子供はあきらめようと言う夫に対して、静かに語りかける言葉は
とても心にしみました
仮に僕が夫で
奥さんにああいう風に言われたら
もう一言も返せないでしょう
そんなわけで
地味な作品の中で、

キラリと光る翠と慧に
星をちょっとオマケです
http://flowers-movie.jp
【評価】☆☆☆(5つが最高)

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