「何故、交流戦だとパ・リーグが強いのか?(20)」
NPB
はあ、はあ、はあ。
やっと、ここまで来たぞ。
こっからだよー、本題は!
ついに迎えた2005年。
交流戦元年です。
球界的には、まだ激震が続いてます。
身売りとは別のところで、不正会計などが発覚していた西武鉄道グループですが、なんと堤オーナー(前年12月から代行を立ててましたが)がお縄を頂戴してしまいます。
その後、現在に至るまで、球団身売りの話が浮かんでは消え――を繰り返すこととなっております(2009年にコクド→西武鉄道に親会社を変更)。
さて、新設球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」は田尾監督、前年の騒動の間隙をつくように(?)ドラフト会議で一場、
偽ナベツネを獲得、一方の
オリッ鉄オリックスバファローズは69歳の仰木監督(実は、この時点でもう体調が……)を迎えております。
シーズン開幕から約1ヶ月の5月6日、「日本生命セ・パ交流戦」が、ついに始まりました。
ガッツリ36試合制です(笑)。
今でこそ、DH制がある状態で日常的に試合しているからパ・リーグが有利だと言われている交流戦ですが、当初は「セ・リーグチームのホームゲームでは、パ・リーグチームの攻撃力が落ちるから」というのと、特に90年代後半からの日本シリーズ、オールスターゲームの成績も加味して、セ・リーグのチームが圧倒するのではないか、という予想の方が多かったと記憶しております。
実際、楽天野球団なんて、「リアル幕田カイコスターズ」とか、「プロ野球界の大分三好ヴァイセアドラー」とか、散々な云われ様というか、この寄せ集め戦力でどないっせーちゅーんじゃ!?な状況でしたし。他の球団にしても、毎年のように主力選手とコーチが流出している&そうでなくとも予算の関係で選手層薄め――という流れだったので、致し方ないのかも知れませんが、ただ、オーナーサイドの思惑とは別に球団フロント、現場からしてみれば、「ここで勝たないと、お客がいよいよ来なくなる」という恐怖心もあったと思いますよ。
リーグ間の勝敗で言えば、初年度は105−104でパ・リーグが1勝だけ勝ち越しました。
これはもう、ね、現場サイドのモチベーションの差としか云い様が無いでしょう。
このあたりから、セ・リーグしか知らなかった各方面に、パ・リーグの少々バイオレンスな世界観が徐々に認知されていったのでは(笑)?
その中でも、CLMはちょっとどころからかなり狂気じみてましたよね、特にファン同士でも過去に色々あった読売戦。
それでも、日本シリーズでは、セ・リーグの優勝チームが勝つだろうと言われていたんですよね……。
33-4
(まだ、少しだけ続くのじゃ)

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