<例によって赤い字は関係記事にリンクしています>
えー、
一年と五ヶ月のご無沙汰の最凶でございます。べっつに再発やら他の原因やらで死んじまったんでも、療養中でもございません。ここ1年というもの、仲居稼業を縫って展覧会につぐ展覧会で、すっかり陶芸家になってたとゆーワケー。留守中もたびたびおいでいただいた方々には、ありがた山のからすとんび。
そんなノンキなことやってられたのも、田中好子の記事を書いた少し前に、
ちょー強力ガン患者ブロガーに出会って、最凶ブログも最近飽きられてるよーだし、
ビンボーが嵩じて税務署から差し押さえが来やがるくらいになってるし(怒鳴りこんで取り返したけど)、もーこりゃ彼女にまかせときゃいーやてなぐあいで、陶芸稼業にボーットじゃなかったボットーさせてもろてました〜。もっともゲテモノばっかり作ってるんで売れないのは相変わらずだけどさ。
で、その強力ブロガーってのが知る人ぞ知る(最凶はそれまで知らなんだけど)
「暗川」の渡辺容子サン。18年前に自分で見つけたしこりを積極的治療をしないと決めて、自分の病状とかガン医療や社会をズッパズパと切る記事をUPしてるばかりじゃなくて、
「乳がん 後悔しない治療ーよりよく生きるための選択」なんて本も出していて、なーんとなんと
主治医も一緒だとゆーじゃーあーりませんか。
ちょうど彼女のブログに画家だったお父上の追悼展で花見パーティーをやるって案内が出てたんで、アポなしでいきなり尋ねてったんだけど、お互いに
ヘンにフレンドリーじゃないところが気に入ったし、主治医のうわさ話はできるし、何よりネコ好きだしってなワケで、一時は毎日のよーにメールやり取りしたり、一緒に主治医の講演に行ったり、ビデオプレスって会社が作ってる彼女のドキュメンタリー映画のパイロットフィルム見たりてなぐあいに付き合いが深まって、11月には彼女のギャラリーを借りて8年ぶりの個展までやらしてもらっちゃった。ありがたやありがたや。
ところがぎっちょん、彼女は今年に入って体調が悪くなり、3月の末に亡くなってしまったのだ〜!。う〜〜、
反ピンクリボンの戦士ペコちゃんといい、
ゆるりと肺がん記のyururiさんといい、
最凶掲示板のにょろにょろさんといい、最凶が仲良くしてた論客はなんでこうも早く死んじまうんだ。
しかーし、彼女はしっかり遺言つーか時限爆弾つーかを残していってくれましたぜ。しかも
ピンクリボンキャンペーン真っ盛りのこの時期にあわせてってーのが、何とも
グッジョブ!。うぷぷぷぷ。
いっこ目は、死の直前まで出版の準備を進めていた本
「「乳がんです」と言われたら、あわてて切ってはいけない!」(径書房・1470円)。自分の体験から、
早期発見、早期治療が必ずしも乳ガンの治療につながっていないことを、素人にも分かりやすいようになで斬り。
実は彼女と同姓同名のミステリー作家がいて、Amazonなんかではごっちゃになっちゃってんだけど、最近出した「死神のなんちゃら」という小説のタイトルが、こっちの
渡辺サンの関係者を傷つけんじゃないかって、ブログで気にしてやんの。こっちの本の内容を読めば分かるだろうけど、本人はきっとあの世で「小心者め」と笑い飛ばしてるだろーね。
んでもって、もういっこは暮れに完成間近になっていた彼女の
ドキュメンタリー映画「がん・容子の選択」。その後、急に具合が悪くなって緩和病棟に入った彼女を、
死の数日前まで追いかけて、9月28日にようやく
完成試写会にこぎ着けたんで、制作者にイロイロ文句をつけた最凶も見に行ってきやんした。
10月12日には、あちこちの乳がん団体も集会に使うという、あの表参道の東京ウィメンズプラザで
上映会も開かれるそーだから見に行ってちょんまげ。
なんたって、どーんと正面から
ガン患者の生と死について取り上げる内容だから、
「早期発見・早期治療できっと治る」なんてプロパガンダを垂れ流してるケーチョーフハクなピンクリボンにぶっつけるにはサイコーのタマだぜ。がははははは。
本人の
追悼記事は載せてんだから、
逃げんじゃねーぞ、朝日新聞。
つーわけで、本来自分でピンクリボンを叩かなきゃいけないところを他人のふんどしで相撲を取ってるというご批判もありましょーが、ぜっぴこの本と映画を紹介したかったのが、今回のブログ復活の理由なんで、そこんとこひとつよろしくねっ!。
言えた義理じゃありませんが、
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