<例によって赤い字は関連記事にリンクしています>
ペコさんの記事「日本対がん協会は朝日の関係団体でした」にもあるように、ピンクリボンフェスティバルを仕切っているのは朝日新聞系メディアで、そのためにこのオイシー乳ガンマーケットを他のメディアは利用できないでいたんだよなー。何たって
みのの番組なんか、出演者が「あのピンク色のは…」と話題にしても完璧スルーしていたくらいだから。
しっかーし、ピンクリボン事務局が図らずももらしちゃったよーに、
ピンクリボンを朝日が独占するコトはできないし、フーゾクだろうがサラ金だろうが出会い系だろうがどこが使ったって誰も抗議しないし、リボンのロゴだってちょっと変えればこれまた著作権クリアってコトがバレちゃったから、これからバシバシ使うヤツが出てくるゾー。
最凶の作った陶器にもピンクリボンマークつけて「収益の一部は乳ガン患者を支えるために使われます」って言ってみんな生活費にまわしちゃっても、「乳ガン患者の生活を支えてる」コトには変わりないもんねーと、考えちゃったくらいだよ。
んでもって、去年の時点で早速これに気付いて朝日の寡占体制に切り込みをかけたのは、このところ
医療についての世論操作がヤケに目につくTBS。「余命嫁(「余命一ヶ月の花嫁」の最凶ブログでの略称)」とゆーピンクリボン的には絶好のネタがウケたのをきっかけに、奥山クンの二匹目のドジョウを狙う
マガジンハウスと組んでノベル化してまたまた大当たり。さらに勢いに乗って朝日の息があんまりかかってないせいかどーか知らないけど
J.POSHと共催で「余命一ヶ月の花嫁・乳ガン検診キャラバン」なんてイベントまでかまして、ピンクリボンギョーカイにサッソーのデビューを果たしたってワケだ。
いやー、さすがにメディアのやるコトはソツがないぜ。自己宣伝だけじゃなくて、儲けが儲けを生むシステムになってますなー。
「余命嫁」の問題点についちゃー、最凶ブログでも
●いよいよ一億総ドラ絵門化・その1
●いよいよ一億総ドラ絵門化・その2
●余命○ヶ月のがんセンター
●「千の風」と「余命嫁」の身勝手さ 1
とかで取り上げてるからそっちを見てもらうとして、今回言いたいのは予告通りに、なんでメディアはどこも
若者をピンクリボンのターゲットにしたがるかってーこと。
もともと朝日系のピンクリボンフェスティバルでもこのケーコーがあって、2004年のAERAの特集ページなんか表紙がヘロキチ(hello kityの最凶ブログでの蔑称)だったんで思わず「乳ガン患者をガキ扱いすんじゃねー!」と中身も見ずに捨てよーとしちゃったくらいだけど、それが年々ケンチョになってきて、去年はついに
21才で乳ガンになったネーちゃんの映画まで作っちゃったもんねー。
前にはペのサイン入り口紅なんてロコツなオバハングッズを開発してたことを考えると隔世の感がありますなー。
ま、
「日本の女は「おいちい〜」と「かわいい〜」だけで生きている」ってどっかでバカにされてるって話もあり、食いもんと芸能人ネタばっかのニュース番組なんか見てると納得しちゃうんでそのせいかと思ってたけど、どうもそれだけでもないらしい。
最凶ブログでも何度も言ってるけど、実はピンクリボンは
検診年齢をどんどん引き下げるコトをマジで狙ってるみたいなんだな。実際、
朝日新聞は2003年に「見落とされた乳ガン」の大キャンペーンを展開して、そのせいか
厚労省は、それまで50才から2年に一度やっていたマンモ検診を、一気に40才からに引き下げたっつー経緯があんだよ。
この時だって、40才からの検診に疑問の声が多くて
オフィシャルブログ上でも大論争になったし(この時も事務局は逃亡)、実際40代では3割も見落としがあるってー話は
「ピンクリボンの根拠にヒビ?」でも書いたとーり。
結局ピンクリボンの思惑どーり、40才からのマンモ検診が行われるよーになって、機械の売り上げが上がって検査機器屋はウハウハな訳だけど、次はもっと検診年齢を下げればさらに売り上げが期待できるって思惑があると邪推できるんだけどどーよ。いくら
検査効率が悪くたってどーせ税金が投入されるんだから企業のハラは痛まないし。
だいたい20〜30代なんて、それほど自分の健康に気をつかってないし、病気の情報自体もあんまりもっていないワケだけど、同世代のガン患者の情報をばんばん流すことで、「次は自分かも」ってな不安を呼び起こそうとしているよーに見えるんですけどー。ナチスだってオウムだって
恐怖を与えるコトはマインドコントロールの鉄則だし。すれたオバハンに比べたら赤子の手をひねるよーなもんだ。
とくに「余命嫁」のバヤイは、タレントなんかと違って親近感があるし、親やカレシや友だち同士といったせまーい世界の話だから、より自分に引き寄せてとられやすいじゃん。このネタを手に入れたTBSがくり返しあの手この手の展開をしたのは、ビジネスとしては大成功。この企画立てたヤツは出世マチガイ無しだろーな。
もっちろんグラマラスのヌードだって、こーゆー若手向けのキャンペーンの一つ。今どきのねーちゃんたちは、別にハダカをマイナスイメージでとらえてないし。
オバハンがギャーギャー騒いだって、「ヒステリー」とか「世代間ギャップ」で片づけられるってのは計算ずみでしょーよ。
ちなみにイギリスでも、エイミー・ワインハウスってシンガーが乳ガン検診キャンペーンでヌードになるそーだけど、このねーちゃん、
音楽よりはドラックがらみのゴシップで有名らしくて、グラミー賞授賞式への出席もアメリカ政府から拒否されちゃったというほどで、いかにも若者向けの話題づくりという狙いがロコツですなー。
ま、
医療崩壊が日本より一足先にすすんでるイギリスじゃ、
ガンの手術が2年待ちなんてのが当たりまえだそーだから、せっかく早期発見しても意味なくね?。それとも専門病院での
診察待ちをしてるうちに転移再発しまくっていて原発ガンがなんだったか分からないなんて話がゴロゴロしてる状態よりは進歩かも。このまま医療費の削減がすすむと日本もそーなりそーなんで、うぷぷぷぷと嗤ってるバヤイじゃないけどね。
ここのところちょっとサボり気味ですが、まだまだネタは続くので、
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