コメント欄にも大勢の方がおいでになってますけど、ただいまブログと掲示板の両面作戦になっちゃってて、ヘルパー仕事の合間を縫って午前中に掲示板にレス、夕メシ食べてからノートまとめてブログてな具合なもんで、コメント返ししてる時間がありませーん。後でまとめてやりますんで、どーぞカンベンしてちょんまげ。
さて、映画はアメリカに戻って、病院のサイアクな実態を告発だー。LAのダウンタウンでは、
治療費が払えなくなった身寄りのない患者を
貧民街に捨てるケースが続出で、なかには診察着だけで靴もはいておらず、点滴につながったまんまなんて患者もいるほど。なぜ貧民街かとゆーと、こーゆーエリアには救援施設があって受け皿になるからだそーで、ひとかけらの良心は残ってるらしい。でも腕につけたタグのNo.はしっかり消されて足がつかないよーになってるってんだからひっでー。
こーゆーアメリカの非情さを表わしているのが、
9,11で救助や遺体捜索に当ったボランティアたちへの扱い。当時は英雄として祭り上げられていたのに、その時に粉塵を吸ったため肺疾患になって仕事ができなくなっても、
「政府の管轄外だから」との理由で補償はナシ。やっとできた補償制度もすんごーくシキイが高くって、受けられる人はごくわずか。
そこでマイケル・ムーアは考えた。
キューバにあるグアンタナモ米軍基地には、アルカイダの容疑者が収監されてんだけど、アメリカ政府は彼らがいかに人道的に扱われてるか宣伝してて、外科手術からメンタルケアまでもちろんタダ。
「アメリカで唯一無料で治療が受けられる場所」で、アルカイダと同じ治療を受けようと、9.11のボランティアや、破産して娘に世話になってる夫婦もつれて、3隻の船でキューバへ向かう。沿岸警備隊が来ても「アメリカ領に行くんだ」と言い逃れて、やっと着いた(ただし行程は当局のお達しで上映禁止)ものの、機雷に阻まれていくら呼びかけても門前払い。あーあ。
ここでうるさい解説ですぅ。ちょっと聞いてみたら、いいガッコ出てる人でも意外とキューバとアメリカの関係を知らないじゃん。最凶の知ってる範囲では、スペインとの戦争でキューバを手に入れたアメリカは、政治的にも軍事的にも経済的にも支配してたんだけど、1950年代にカストロ議長率いる共産勢力による革命が起きて撤退。わずかにグアンタナモ基地だけを支配してキューバと敵対してる。冷戦時代にソ連の核ミサイルがキューバに配備されそうになって、あわや世界核戦争の直前まで行ったことも(キューバ危機)。ソ連がこけてからはキューバ経済はガタガタで、車もろくに輸入できないので、町を走ってるのは革命前のアメ車ばかり。今でもアメリカは経済封鎖して、カストロ政権転覆を狙ってる。てなところでしょーか。アメリカにとっちゃー、今のイランや北朝鮮と同じくらいの存在で、「悪魔の国」扱いも大げさじゃーないみたい。
さて、グアンタナモでは治療を受けられなかったムーア一行は、しょーがないのでとりあえずハバナ病院へ。キューバは国民皆保険制で一人当たりの医療費負担は年間30000円程度だし、予防医学が発達していて
乳幼児死亡率もアメリカより低い。もちろん即入院で、国民と同レベルの治療がOKになった。
でも1本14000円の薬代に困り果てていた9.11ボランティアの女性は、キューバでの値段が6円と聞いてあまりの悔しさに泣き崩れるし、自己破産のばーちゃんも今まで20年間の想いをどこへ向けていいか分からない。
ここでなーんと
チェ・ゲバラの娘の小児科医が登場して「国の生産性が高くなれば、ちゃんと国民をケアするべきだ」とメッセージ。そーいやゲバラも医者だったよな。
数ヶ月の入院で、すっかり症状が改善された9.11ボランティアたちは、キューバの救急士たちに招かれて、「敵国」の彼らも人を助けたいという気持ちは変わらないとゆー当たり前のことを確認するのでした。
最後のムーアからのメッセージは、そこまでのネタバレも何なんで
劇場でどーぞ!。ちゃんちゃん!
てなわけでちょー駆け足で「SIckoを10倍楽しむ法」を解説してきたけど、なんとか一週間で片付いたー。あーしんど。カンジンの最凶の感想と致しましては、また回を改めてね。とりあえずご精読ありがとやんしたー。多少でも
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