うううっ、忙しくてブログが書けねーだ。景気がいいって?、
とんでもございませんお奉行様。あっしのうちじゃー今年ゃー灯油が高くて買えないってんで、ルンペンストーブで薪を燃して暖をとってるってわけでさーね。ところがここらへ来て薪が足りなくなっちまったんで知り合いの造園屋に頼んだら、2トン車いっぱいもって来ておろしてってくれたのはいいものの、こいつを雨のかからないところへ積まなきゃいけねぇってんで、毎日えらい騒ぎ。おかげで柳沢様もお墨付きの産める機械もギシギシで、ブログのほーへはちっとも手がまわらなくなっちまって、みっともねーとこをお目にかけてるってなわけで、へい。
ところがぎっちょん、5日の朝日新聞を見たら、一面に
「乳がん「見落とし」40代3割 マンモグラフィー併用でも」なんて記事が載ってるじゃーあーりませんか。なんたって、最凶が医療ネタ一般に関心を持つきっかけになっちゃったのは、
マンモグラフィー検査を大々的に進めようとしてたピンクリボンキャンペーンにギモンを持ったことだったんだから、これは見逃せませんよー。「オレは客だぞ!」のその2は後回しにして、こっちを先に書いちゃお。つーわけで久々の乳がんネタなのだー。
そもそも、朝日新聞が広告屋を使って音頭をとってる
ピンクリボンキャンペーンのうさんくささは、今まで
こちらとか
こちらとか
こちらとかに何度も書いて来たからくり返さないけど、いよいよその根拠もぐらついて来たってワケかなー?。とりあえず記事はこんな具合。
「マンモグラフィー(乳房X線撮影)を視触診と併用する乳がん検診を受けても、40代では3割近くが乳がんを見落とされている可能性があることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大内憲明・東北大教授)の研究でわかった。乳腺密度が濃い40代は、マンモグラフィーに腫瘍(しゅよう)が映りにくい可能性が以前から指摘されていた。それが裏付けられた形で、研究班は、超音波(エコー)を併用する検診の研究が必要だと指摘している。
89〜00年に宮城県でマンモグラフィー併用検診を受けた延べ約11万2000人について、検診後の経過を追跡調査した。宮城は「地域がん登録」の実施県で、がんになった住民の治療や予後の情報が、県に集積されている。
研究班は、検診で「陰性」とされたのに、その後、次の検診を受けるまでに乳がんが見つかった人を「見落とされた可能性がある人」と判断。検診で乳がんを発見できた人と合わせ、「乳がんがある人を、がんと正しく診断できた割合」(感度)を算出した。
その結果、40代の感度は71%で、3割近くが見落とされていた可能性があったことがわかった。50代の感度は86%、60代は87%だった。
日本では、乳がんにかかる人は40代が最も多い。だが40代は乳腺密度が濃く、マンモグラフィーに腫瘍が映りにくいといわれている。一方、エコー検査は乳腺の濃さに影響されにくく、20〜40代の乳がん発見に効果が高いと期待されている。
エコー検査は乳がんが疑われる人の診断などに使われており、一部には乳がん検診にエコーを採り入れている自治体もある。
大内教授は「40代の女性の乳がん死亡率を減らすには、エコーを使った検診が有効といえる。また、検診の有効性を高めるには全国的なデータが欠かせず、全国的に標準化されたがん登録制度が必要だ」と話している。(朝日新聞)」
40代からのマンモ検診については、厚労省の研究班(トップは同じ大内センセ)が2003年に「40才以上にもマンモを」って方針を打ち出してて、ピンクリボンもまさにこの尻馬に乗ってる形だけど、一部からは
「マンモ導入で死亡率が減る証明がない」という声も上がってたし、リスク学者の中西準子も
「費用対効果が悪すぎるから40代からはやめた方がいい」ってことを言ってんだよな。
ところがこのころ、朝日新聞は
産婦人科での触診で乳がんを見落とされた主婦を担いでの早期検診キャンペーンをちょうど展開中で、これにパニクった女性が検診センターに押しかけて、何ヶ月待ちなんてー騒ぎになったのは、
最凶の「闘病記」でも書いた通り。その勢いをかってか、この年からピンクリボンキャンペーンも盛んに煽りまくってましたな。これってなんだか
厚労省とメディアの連携プレーに見えんだけどどーよ。
ま、最凶的にはカネが腐るほどあるってんなら、効率の悪いマンモグラフィーでも配備すれば〜?ってなもんだけど、根拠のない「医療費亡国論」を振りかざして、医療費をガンガン削って医療崩壊まで推進している厚労省が、効率の悪い検査に大きな予算をかけるってーのはスジが通んないよなー。最凶の邪推じゃなくたって、
検査機器屋に便宜を図ってるだろーって考えるのがトーゼン。
ピンクリボンキャンペーンだって、大会会場にメーカーの宣伝ブースがずらりと並んでたもんねー。右翼が言うよーな「左翼新聞」なんてチャンチャラおかしい、
広告主様である企業第一なのは見え見え。
そーいや前に最凶が批判した、
アメリカ人の書いたインチキ医療のデムパ本も、朝日じゃ相変わらずでかい広告の扱いをしてたけど、ツッコミを入れた「野生動物にガンはない」のキャッチフレーズはしっかり消されてましたぜ。こーゆーとこだけには知恵が回るんだな。
ところでマンモの限界については、朝日じゃ大本営発表そのまんまのニュースだったけど、
読売じゃすでに2年以上も前に特集記事で扱って、
エコーや自己検診の重要性とかメリットなんかにもふれてるじゃん。はじめに自分とこのキャンペーンありきで目をくらまされたか、朝日新聞。うぷぷぷぷぷ。
<例によって赤い字は関連記事にリンクしています>
生活かかってるのか業者が死に物狂いなんで1位を明け渡しちゃいましたが、いつでも逆転できるよーに
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