旧パラを検証する81
第八号6
大道五目究明室 大道教師

白二目案 白7目 黒8目
問題 白二目にて四三の勝又は勝を作れ。但黒三三が出来れば黒は即座に負け白の勝となる。
考え方 白二目案については前二号に亘り説明したから、その説明をもう一度読んで、名解を寄せて頂きたい。
本題は名古屋に於いて実際に出題されて居たものである事を申し添えておきます。
要するに白勝の問題は四三で勝とうとすると仲々うまくゆかない。黒を三三禁に陥れて勝つ手を考えねばならない。
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今回は初めて出題形式です。結構簡単で私でも何とかなりましたので、皆様も考えていただくと良いかと思います。次に新年号(二巻一号)掲載の解説を載せます。
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正解
白第一珠を(七8)に打つ。この手は三の王手であると同時に(九6)の点に四三を見せた手。黒は之を(七9)と防ぐ一手。
白第二珠を(九6)と四三を打てば黒は(九6)と止めて黒が四となり白は単に三で負けとなる。依って白は
第二珠を(八8)と四に打つ。黒は(六8)と止めねばならぬが、先に(七9)と打った為(六8)の点は三三となり打てば負となるし放っておけば白は次に五になるので白勝となった。
その他の白の着点は何れも黒に乗り手を生じて白勝とならない。一例を挙げれば白第一珠(八8)で次(七8)又は(九9)の手は黒(六6)に防ぐ迄
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大道究明室 大道教師・・・大道棋の紹介。今回から阿部重次郎氏や山田修司氏の大道棋の改作が出ているのは面白い。山田修司氏の大道棋は珍しいと思うので紹介しましょう。

62歩、71玉、72歩、81玉、84香、83金、82金、同金、同香成、同玉、73銀不成、93玉、84金、92玉、83金、91玉、82金迄十七手
この作品T−BASEだと作者名は大道棋となっていますが、記事を良く読めば山田修司氏の大道棋改作だと解ります。53銀成は65飛、55銀は64桂、75銀は63桂で逃れるのはこの形ではお馴染みです。75に飛が居るので72歩の筋もやり難いのですが、その72歩が正解で73銀生も入り、流石山田氏で大道棋の改作にも器用なところを見せてくれます。

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