2008/7/14

-Episode2-  ニョロ現代

楽しい夢民一家
〜梅雨とモヤシと引き篭もり〜



第2章

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吉田は右手にもやしのヒゲを強く握り締め
怪しく光り輝く紋章の中へと消えていった
自分の体が一瞬軽くなり
気付くと別の空間へと移動していた


「なんだこの部屋は・・・」
吉田が咥えている枝が少し伸びた
「時空を超えたのか?」
しかし、葉は枯れていなかった


移動した先の部屋は
両国国技館のような造りになっていた。
吉田は相撲が好きだった
と同時に、親友である夢民の力士体型を思い出し
愛しさと切なさと心強さを感じた


「俺はここで死ぬわけにはいかないっ!」
吉田が感じていた恐怖は
友情の力でなんとか抑えこんだ


その時である
吉田は 部屋を西へ向かう少女の後姿を見つけた
依然としてフラフラと歩いているようだ
少女の手からはポトリ・・ポトリと
もやしのヒゲが落ち続けている


地下1階のフロアを歩いている時は
気付かなかったことがあった
少女の近くを何かが歩いている
距離を一定に保っているが
少女を守っているわけではなさそうだ


「あ・・・あれは?」
それは、少女のメイドであった
名前を巳(ミー)という




時は1ヶ月前に戻る
梅雨の季節で外はジメジメしていた
そんなある日
とある豪邸に怒号が響き渡った


「あたしは 絶対に負けないんだからっ!」
少女は顔を真っ赤にし怒っていた
巳はヤレヤレといった顔をして少女を見ている
言い出したら聞かない性格を良く知っているからだ


少女の名前は西川風呂売無(ニシカワフローレン)
数日前に砂漠で出会った骸骨に
「あなた少し肌が黄色いのね」
「そんなんじゃ手タレになれないわよ」
と言われ、悔しくて怒っていた


「何なのよっ!たかが衛兵のくせにっ!」
風呂売無は好物のもやしを食べながら
自宅である長安要塞をウロウロしていた


イライラした気分を変えようとした風呂売無は
買い物に出掛けた長安の街で噂話を聞いた


「始皇帝地下に【美】を追求している組織がいるらしい」
「しかし 組織に関与して帰ってきた者はいない」
「地下2階にある箱に隠された秘密」
「ヒデオ・・・?」


風呂売無は噂を聞いてからずっと
頭の中は組織のことでいっぱいであった
しかし もやしは食べ続けた


「永遠の白い肌・・・」
脳内で繰り返される美白の誘惑に負け
風呂売無は催眠状態に陥り
ついには もやしを握ったまま
始皇帝地下へと歩き出してしまったのであった
赤いネグリジェを着たまま・・・


風呂売無の異変に気が付いた巳は
すぐさま後を追う
巳と同時に長安要塞を飛び出した一人の男がいた
それが吉田である


1通の手紙で依頼を受けた吉田は
依頼主の名前を知らない
手紙の右下には【谷の父】とだけ書かれていた
風呂売無を救出できれば
望むものを与えると手紙には書いてあった


風呂売無の不可解な行動
谷の父という人物とは
地下組織の謎


調査を進める吉田の脳裏に
大切な友人の笑顔が浮かんだ
体中に力がみなぎってくる
「親友の彼女を必ず救い出してみせる!」
「そして彼を・・・夢民をNeetから救ってみせる!」



吉田は少女の後を追い
地下2階の奥へと進むのであった
その先に待つ人物とは・・・



第2章 完

週刊「ニョロ現代」7月14日号掲載
著者:谷野伯爵
0



2008/7/15  12:44

投稿者:ステファン

>翠さん
吉田はハンターの格好してますが
職業は「探偵」ですよ?w
執筆部妄想課の社員として
頑張ります。

>何度もさん
続きは次週の「ニョロ現代」を
お待ちくださいな(・∀・)
第3章で完結のYO☆KA☆N

2008/7/15  12:29

投稿者:何度もとーりすがってます

キタ!


続き・・・・待ってます。

2008/7/15  0:37

投稿者:翠

うおおおお!キたぁぁ!!
風呂売無の読ませ方泣ける(>▽<)ギャハァ

つか伯爵…ハンタ作っちゃったんですか…w
その徹底した妄想作家っぷりがGJです(´ー`)b

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