2011年4月10日(日) 無事終了
豊田市コンサートホール
主催
とよたひかりの里後援会
後援
豊田市
豊田市社会福祉協議会
柏朋会
中部日本放送
FM AICHI
歌:
今陽子
指揮:
中村貴志
管弦楽:
セントラル愛知交響楽団
第1部 映画音楽名曲集
アラビアのロレンス
荒野の七人
イン・ザ・ムード
ロミオとジュリエット
雨にぬれても
虹の彼方に
タイタニック
第2部 スタンダード名曲集
Night and Day
踊り明かそう
シェルブールの雨傘
私のお気に入り
Don't cry out loud
One Night Only
見上げてごらん夜の星を
アンコール
恋の季節
このコンサートは
社会福祉法人とよた光の里を支援するチャリティーコンサートで、今回で18回目を数えました。会場は満杯で、地道にこの活動をされてきたこと、そして実行委員会の方々の尽力の賜物です。しかし、今回は3月11日に起きた東日本大震災を受けて、開催が危ぶまれました。こんな時に音楽会を開いていいものか? しかし、こういう時だからこそ元気を与える音楽が必要だと開催を英断されました。とよた光の里後援会に感謝申し上げます。
僕も同じ思いですし、今陽子さんもその思いを込めて熱唱されましたし、
セントラル愛知交響楽団も同じはずです(ちなみに、セントラルは今年秋の文化庁による学校公演で東北地方を回る予定です)。今回のこのコンサートは東日本大震災への義援金のチャリティーも兼ねました。お客様の反応も上々で楽しんで下さった様子。われわれ演奏者側は大変うれしかったです。
今回のコンサートには皇族の寛仁親王(大正天皇の令孫で、現在の天皇の従弟)が臨席されました。殿下はとよた光の里後援会の会長を務めておられるのです。当初から皇族の臨席を賜ると伺っていました。このような本番に立ち会うことは滅多に(いや、後にも先にもないかも)ありませんので、緊張しました。指揮者は打ち上げに出て、殿下にごあいさつをしてほしいと言われ、緊張はますばかり。
殿下は12回の手術を経験されたとのことですが、喉頭癌により声を失われたものの(電気咽頭を喉にあてられてお話しされます)、矍鑠とされ、大変ダンディーでした。お人柄は気さくで、僕の緊張はほぐれました。殿下は打ち上げ参加者お一人お一人とはなされました。もちろん私目にもお声をかけて下さり、今回のコンサートのご感想や音楽のことを話されました。殿下にもこのコンサートを楽しんで頂けたご様子。今回のようないわゆるポップス系とクラシック系であるオーケストラのコラボレーションが面白かったとおっしゃいました。
話が前後して、打ち上げの話が先になってしまいましたが、本番はとっても楽しかったです。僕はこういった映画音楽やポップス系の音楽をオーケストラで演奏するのが好き。また、こういうのが僕に合っているように思います。
第1部は映画音楽の名曲をオーケストラのみで演奏しました。懐かしいものから最近のものまで幅広い映画からセレクト。それぞれの音楽を聴いて、懐かしむ方も多かったのではないでしょうか。僕なんかは世代的に『タイタニック』ですね。今回演奏した『タイタニック』の音楽は場面ごとの音楽が散りばめられたメドレーで、変化が多くて指揮するのが大変でしたが、セリーヌ・ディオンが歌った"My heart will go on"の所ではジーンときて、思わず涙が出そうになりました。トークはセントラル愛知交響楽団の事務局長氏が担当。軽妙でお上手。
第2部はメインゲストの今陽子さんが登場。今さんを一言で表現すれば「格好良い」。女性としての美しさはもちろんありますが、人としての格好良さがにじみ出てるんですね。僕もオーケストラのメンバーも惹かれました。また、歌が素晴らしかった! 舞台で鍛えられた声。きちんとトレーニングを積まれて、努力されているのがわかります。トークも良かった。客席を沸かせます。しかし、第2部ではハプニングもありました。"One Night Only"で大熱唱中にマイクが故障。10秒ぐらい生で歌った後、マイクを交換しました。舞台では何が起こるかわからない。特に機械は予測不能です(人間も予測不能ですが(笑))。しかし、これも舞台。今さんのエンターテイナーの才能が存分に発揮された第2部でした。
今回指揮させて頂けて、幸せでした。今陽子さんの舞台人としての生き方に刺激を受けましたし、セントラル愛知交響楽団の良さを改めて感じました。素晴らしい経験をまたひとつ積むことができました。関係者の方々に心から御礼申し上げます。また、お会いできますことを願っております。
今陽子さんとツーショット。ミーハーですみません(笑)。方に手を置かれて「ドキッ!」としました(笑)。今さんは今年還暦を迎えられますが、若々しい。打ち上げで今さんのお母様ともお目にかかりましたが、お母様も若々しい。遺伝ですね。そして、真剣に舞台と向き合っているというのもあります。今回ご一緒できて幸せでした。そうそう。今さんも今さんのお母様も僕も兎年。今年年女年男のツーショットです。