一日だけ名古屋に戻ってきました。コンピュータを使って細々としたことをしながら洗濯をし、掃除する。
今いちばんしたいことは名古屋の住処の大掃除。物の存在がマックスの状態です。捨てられる物は捨てて、整理しなければなりません。しかし、捨てられないのが楽譜と自分自身が関わった演奏会などの資料。当たり前ですが、年月が経てば、これらは増えていく一方。現在、空いているグランドピアノの下の空間をオーケストラのパート譜と過去の資料の置き場とすることを画策中。
一方、年月が経ってもあまり増えないのがCD。僕は音楽を聴いて勉強するという癖がないので、ほとんどCDを買いません。コンサートは聴きたいと思いますが、CDを聴きたいとは思いません。僕がCDを買う時はよっぽど興味のある人だけです。DVDはまま買うかな。
夜は
混声合唱団スコラ カントールム ナゴヤの定期練習。来年9月11日の「レクイエム・コンサート」に向けてW.A.モーツァルトの絶筆『レクイエム』を練習しています。今日はその『恐るべき王"Rex tremendae"』の歌詞を付けました。『怒りの日"Dies irae"』と並んでドラマティックな曲ですが(次の合唱曲『呪われた者たちが口をふさがれ"Confutatis maledictis"』もドラマティック)、その要素は異にしています。『怒りの日』は最後の審判が下され、この世が崩壊し、人々がうろたえる様を表現していますが、『恐るべき王』は「救いたまえ」という祈りです。『怒りの日』は崩壊ギリギリまでメチャクチャな音楽にしたいですが、『恐るべき王』はビシッとキメたい。また、最後の弱音で表現されるところは、音量は弱いけれど、心からの祈りにしたい。
今日が11月最後の練習。これで『レクイエム』の練習を一旦休止しようと思いましたが、『恐るべき王』だけは2週かけて練習しようと思います。しかし、あくまでも本腰を入れて練習するのは来年1月23日本番の「ホームコンサート」で取り上げる作品。これからさらに磨きをかけて、素晴らしい演奏会にしたい。そうなるという手応えは十分感じています!
長年僕のピアノ(伴奏だけでなく、合唱の練習ピアノ、オーケストラのピアノも)を担当してくれた金沢昭奈さんは現在フランス留学中ですが、そんな彼女がブログを始め、その様子をつづっています。是非ご覧下さい。
Akina Kanazawa フランス留学日記