昼過ぎから神戸でコーロ ムジカヴィーヴァの指導(ヴィヴァルディの『グローリア』をサクサク進める一方、バッハの『マニフィカート』の復習もビシビシやる)をした後、夜は大阪で関西二期会第73回オペラ公演の『ドン・ジョヴァンニ』の合唱の音楽稽古。関西二期会での初仕事でした。ただ『ドン・ジョヴァンニ』の合唱はとても少なく、細かく練習しても、45分ぐらいで終了。物足りない感じがしないでもありませんが、関西二期会での初仕事ですので、あまり大きな作品じゃなくて良かったかもしれません。もう1回僕による音楽稽古があります。暗譜までいこうか。
合唱の音楽稽古が早く終わったので、別室でやっていたキャストの音楽稽古を拝見しました。皆さんすごい。モーツァルトのイタリア語のオペラには膨大なセッコ・レチタティーヴォ(音付きのしゃべりとでも言いましょうか)があります。主役級ともなりますと、その量は膨大。それを覚えるなんて本当にすごい。 キャストの中には何度か共演した鬼一薫さんがいます。
11月14日(日)にツェルリーナ役で出演します。会うのは同役で出演した4月18日の「コーロ ムジカヴィーヴァ演奏会Vol.3」以来ですが、彼女の歌がグッと良くなりました。声が伸びるようになりました。彼女はさらに上へと行けるんじゃないかな。楽しみだ!
この仕事で2人と懐かしい再会をしました。
ひとりは僕がオペラ・デビューとなった関西歌劇団の公演(一柳慧作曲の歌劇『モモ』)で共演し、僕が初めてオペラの合唱指揮を担当した公演(井上道義指揮・演出によるプッチーニ作曲の歌劇『ラ・ボエーム』)で合唱を歌ってくれたバリトン。彼は当時大学院生で、その後ウィーンに留学し、博士課程まで修了しました。大変優秀なのです。7月から関西二期会の事務局に就職し、関西二期会を支えています。
もうひとりは僕が関西でオペラの合唱指揮をたくさんやらせて頂いた時期によく練習ピアノを担当してくれたピアニスト。彼女と会うは約4年ぶり。
せっかくの懐かしき再会なので、稽古の後、食事に行きました。当時の話から今に至るまでの話など、つもる話がたくさん。なんやかんやあっても、再び出会い、一緒に仕事できることをうれしく思います。楽しい一夜でした。
関西二期会での初仕事、しっかり務めます!