朝からW.A.モーツァルトの歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』の編曲。なんか僕、年柄年中編曲してますね。『コジ』は11月6日に上演されます。その後は来年3月27日のコンサートの曲(オペラ)、5月15日のコンサートの曲(ポップスなどのスタンダードナンバー)、7月13日の本番の曲(オペラ)の編曲が待ってます。
13時から兵庫県の尼崎で
アンサンブル コスモリバティの練習。今日はヴィヴァルディの合奏協奏曲を中心にやりました。RV151『田園風に(alla rustica)』とRV152の2曲。
前者のほうは割合有名な作品。第1楽章と第2楽章は単純な構成ですが、和声の色彩感でとごまで音楽の立体感が出せるかが鍵。第3楽章は明るくわかりやすい旋律がありますが、それを支える下の声部は以外と複雑。きっちり整理しないといけません。
後者はよく耳にする作品ではありませんが、大変良くできています。『田園風に』のほうはト長調ですが、こちらは一転ト短調。ヴァイオリンが大活躍する第1楽章。穏やかで流麗な第2楽章。そして、僕にはある種の厳しさを感じるフーガでこの曲は閉じられます。
残りの時間でW.A.モーツァルトの『交響曲第33番』KV319をやりました。来年5月29日に演奏家を開催しますが、全曲目バロックと古典です。僕の得意中の得意分野の作品ばかりです。これらを通して、バロックあるいは古典の時代様式美を表現することとともに、旋律・和声・リズムの「音楽の三大要素」を訓練できればと思っています。
コスモの練習後は急いで名古屋へ。
混声合唱団スコラ カントールム ナゴヤ(略称SCN)の定期練習に駆けつけました。今日から信時潔の『やまとには(國見の歌)』は歌詞を付けて練習開始。歌詞は万葉集の和歌からとられました。日本語ではありますが、現代のわれわれには馴染みがない単語が多いので、外国語を歌うのと同じかもしれません。これから意味を把握して、音楽を掘り下げていきます。清水脩の『ともに手をとり』とL.v.ベートーヴェンの『第九』のほうは大分仕上がってきました。力任せに歌わない『第九』は非常に美しく響きますね。また、ドイツ語の発音にもかなりこだわっています。ちょっとやそっとでは聴けない『第九』になること間違いなし!