2022年2月27日(日) 無事終了
ラブリーホール(河内長野市立文化会館)大ホール
主催
公益財団法人 河内長野市文化振興財団
河内長野市教育委員会支援事業
お問い合わせ
ラブリーホール 0721−56−6100
指揮:田中祐子
管弦楽:
大阪交響楽団
ソプラノ:四方典子
テノール:
中井亮一
バリトン:桝貴志
合唱:河内長野ラブリーホール合唱団
合唱指揮:萩原寛明、
中村貴志
A.ボロディン 歌劇『イーゴリ公』より、ダッタン人の踊り
C.オルフ カルミナ・ブラーナ(原語上演・字幕付)
河内長野ラブリーホール合唱団の『カルミナ・ブラーナ』の延期公演が無事に終演しました。
新型コロナ・ウィルス禍の厳しい状況の中、開催に向けてご尽力くださったラブリーホールの職員各位、合唱団の役員各位、厳しい制約がありながらもステージに立ってくださった合唱団員各位に敬意を評します。
また、ご来場くださいましたお客様に心から感謝申し上げます。やはりこのご時世ですので、お客様の数は少なかったですが、会場を暖かい雰囲気で満たし、終演後は盛大な拍手をおおくりくださいました。それがどれだけわれわれ出演者の大きな励みとなったことでしょう!
この演奏会が河内長野ラブリーホール合唱団にとって3年ぶりの本番となりました。この禍によって演奏会が2回連続で延期、練習も度々中断し、断続的な練習も大きな制約の中で行われ、本当に苦しい時でした。
長期の活動休止の後、
昨年11月からこの『カルミナ・ブラーナ』延期公演に向けて練習を再開しました。オケ合わせまでの合唱練習は10回。昨年2月の当初の本番に向けて練習していたとはいえ、長いブランクがある上に、河内長野ラブリーホール合唱団には難易度の高い作品ゆえ、10回の練習で本当にできるのかという不安はなかったと言えば嘘になります。しかし、困難ではあるけれども、アマチュア合唱団のやりたいという気持ちを大切にしたかったですし、芸術面で多少の難があっても、この非常時に延期公演を無事に終えるのが最も大事であり、このことが河内長野ラブリーホール合唱団の大きな原動力となって次につながると私は考え、団員各位とともに取り組みました。
私は毎回の練習でこれまでの人生で最高の声を出すこと、最高の音楽をすることを要求し、ほんの少しでもいいから高みへと導くことを心がけました。1月に入ると、みるみると上達し、「これはいける!」という手応えを得ました。
最後は本番指揮者の田中祐子さんが河内長野ラブリーホール合唱団を引き上げてくださいました。限られた時間の中、マスクやソーシャル・ディスタンスなど合唱には不利な制限があり、編成面でも難しさがある厳しい状況下で常に前向きに、全ての演奏者が持てる力を発揮できる演奏へと導びいていかれました。本番では河内長野ラブリーホール合唱団、大阪交響楽団、3人のソリストが一体となり、それぞれの思いが昇華し、持てる力を出し切り、今回の出演者にしかなしえない一期一会の演奏だったと自負しています。
お陰様で河内長野ラブリーホール合唱団は念願を一つ果たし、次に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。再々延期公演となるG.ロッシーニ『小荘厳ミサ曲』の演奏会に向けて大きなはずみとなりました。
一方で、この禍による諸々の事情で参加できなかった、あるいは出演を断念された方もおられます。そういった方々を受け入れ、アフター・コロナの活動に向けて前進していきたいと思います。
終演後に。左からバリトンの桝貴志さん、テノールの中井亮一さん、マエストラ田中祐子さん、ソプラノの四方典子さん、大阪交響楽団首席ソロコンサートマスターの森下幸路さん、私。
終演後に合唱団と。