先日LA FENICEの発音指導をしていただいた三ヶ尻正先生の著作をご紹介します。
三ヶ尻正先生の著作と言えば、『演奏者・鑑賞者のための「メサイア」ハンドブック』(ハンナ(ショパン) 刊)が有名です。G.F.ヘンデルのオラトリオ『メサイア』に取り組んだことのある方の多くがこれをお持ちではないでしょうか。もちろん私も持ってます。
『メサイア』に取り組むなら、是非ヘンデルのことも深く知ってほしい。そこで、同じく三ヶ尻先生の著作で、これまでのヘンデル像にはない新たな視点でヘンデルに迫った『ヘンデルが駆け抜けた時代 政治・外交・音楽ビジネス』(春秋社 刊)をお勧めします。
先生は序文で「本書はヘンデルの評伝でも、詳しい研究書でも、音楽の解説書でもない」と記されていますが、内容は濃く、私にも新たな発見が多々ありました。また、先生の文章が素晴らしく、「読み物」としても面白く、ジャンルを問わず、この数年で私が読んだ本の中でトップ・レベルの面白さです。
