「2021 SEASON イブニング・コンサート」
演奏会終了分
か〜るくラシック第43回
オペラ×狂言「奥様女中」 in 能楽堂
2021年11月11日(木) 無事終演
豊田市能楽堂(豊田参合館8階)
主催
公益財団法人 豊田市文化振興財団
豊田市
協賛
豊田まちづくり株式会社
セルピーナ:奥村育子(ソプラノ)
ウベルト:鈴木健司(バス)
召使:茂山千五郎(狂言師)
第1ヴァイオリン:平光真彌
第2ヴァイオリン:二川理嘉
チェロ:波多和馬
チェンバロ:重左恵里
上演台本・演出・指揮:
中村貴志
G.B.ペルゴレージ 歌劇「奥様女中」(原語上演・日本語台詞)
今からちょうど5年前、豊田市コンサートホール・能楽堂友の会公演として、オペラと狂言のコラボレーション企画「奥様女中」を上演し、好評を博しました。再演の声が大きかったですが、今回「か〜るくラシック」シリーズの一つとして再上演が実現しました。
当日はたくさんのお客様にご来場いただきました。会場で大きな声で笑うことのできない新型コロナ・ウィルス禍のご時世ですが、笑いどころで笑いが起き、曲間でも拍手をいただき、最後には盛大な拍手とともに"Bravo!"の横断幕を掲げてくださった方もあり、非常に良い雰囲気の中で出演者一同楽しんでパフォーマンスすることができました。お客様に心から感謝申し上げます。
前回に続いて召使(ヴェスポーネ)役を演ぜられたのは狂言師の茂山千五郎さん。本来この役は一言も発しない黙役ですが、オペラ×狂言「奥様女中」では物語を運ぶ役割を担って、狂言風の語り口で大いに語っていただきました。圧倒的な存在感。そして、私が言うのはおこがましいですが、前回よりも表現の幅が広がり、語りや動きに緩急を織り交ぜて、軽妙に物語を運ばれました。
セルピーナ役の奥村育子さんもウベルト役の鈴木健司さんも負けてはいません。持ち前のキャラクターを生かしてそれぞれの役を演じ、物語を盛り上げました。
登場人物を支えたアンサンブルも素晴らしかった。第1ヴァイオリンの平光真彌さん、第2ヴァイオリンの二川理嘉さん、チェンバロの重左恵里さんは前回もご出演いただきましたが、前回以上のまとまりのあるアンサンブルで、細かいニュアンスまで表現して、舞台を彩ってくれました。
そして、豊田市コンサートホール・能楽堂の職員の方々の隅々まで行き届いたお心遣いと強力なバック・アップ。いつ何時も出演者が演ずること、音楽することだけに集中できる環境を作ってくださるのは本当にありがたいです。
私自身、今持てる力を出し切れたと自負しています。幸せいっぱいの本番でした。
本番当日、ゲネプロの模様
終演後の記念写真