城東区ゆめ〜まち〜未来会議事業
2020年2月16日(日) 無事終了
城東区民センター2階城東KADO-YAがもよんホール
お問い合わせ
城東区役所市民協働課市民活動支援担当(3階33番窓口)
06−6930−9041
主催
音楽ひろがるJOTOプロジェクトチーム
協力
城東区役所
(一財)大阪市コミュニティ協会城東区支部協議会
助成
大阪市文化振興事業実行委員会
指揮:
中村貴志
管弦楽:
ライゼ・カンマー・オーケストラ
ソプラノ:
平野雅世
アルト:小林あすき
テノール:
松原友
バリトン:福嶋勲
合唱:JOTO第九合唱団
合唱指揮:松原友、高木有紀
練習ピアノ:植松さやか、水谷知夏
W.A.モーツァルト 歌劇「劇場支配人」序曲
L.v.ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱付」
この演奏会は大きな喜びと幸せに包まれて終わり、僕の忘れることのない本番の一つとなりました。
当日は足元の悪い中、たくさんのお客様にご来場頂き、ほぼ満席の中で演奏できたことを関係者一同大変うれしく思っています。ご来場下さった皆様に心から御礼申し上げます。
素晴らしい音楽家たちと時間と価値観を共有し、ともに演奏を作り上げる。今回の「城東区第九演奏会」ではこの音楽家にとっての大きな喜びを練習の段階から本番までひしひしと感じることができました。
能力ある合唱指導者陣の下、幅広い世代の方々(幼時から80歳まで!)で構成された合唱団は力強くも美しい響きとハーモニー、しかも極めて説得力ある自然なドイツ語の発音で、素晴らしい『歓喜の歌』を歌い上げました。
今回初めて共演したライゼ・カンマー・オーケストラは音大生やその卒業生、海外で研鑽を積む若き演奏家たちで2017年に結成されたオーケストラ。練習で実際に初めてメンバーと接した印象は若い!しかし、練習を始めてみると、メンバー各々が有する豊かな才能とやる気、打てば響く順応性にオーケストラとしての大いなる可能性を感じました。メンバーは若いからこそ先入観なしに取り組め、僕自身もこの若きオーケストラから得るものが多かった。
そして、第4楽章で華を添えた実力派歌手たち。お一人お一人の卓越した音楽性と美声はもちろん、それらが融合した四重唱が本当に素晴らしかった。
オーケストラ、ソリスト、合唱が一体となって紡ぎ出される音楽に身を置いて指揮できたのはなんと幸せなことでしょう!
これだけの演奏会を企画、運営し、出演者を支えて下さった音楽ひろがるJOTOプロジェクトチームの方々、城東区役所の担当の方々に最大の謝意を表します。市民あるいは地域が支える文化の素晴らしい在り方に接することができたことも大きな幸せです。
14歳の時にたまたま音楽の宿題として聴いたL.v.ベートーヴェンの交響曲第9番『合唱付』。その時、雷に打たれたような衝撃を受け、クラシック音楽の道に進むことを決意しました。そんな僕が昨年3月の「再びの恵那第九」での指揮(第4楽章のみ)に始まり、5月には日本クラシック音楽界の重鎮で最長老指揮者、外山雄三氏の下で合唱指揮を担当し、10月には「第6回住之江の第九」で全楽章を指揮し、12月には「あいさい音楽祭2019」で第4楽章を指揮し、若手指揮者のホープ、太田弦氏の下で合唱指揮を担当し、そして今回、ベートーヴェンの生誕250周年という記念の年に素晴らしい機会を頂いて指揮できたこと、この偉大なる作品に身を置いてベートーヴェンの生涯のみならず、『第九』の自筆譜や手に入りうる資料を参照し、追求できたことを心からうれしく思います。「第13回城東区第九演奏会」における『第九』の演奏は、素晴らしき音楽家のお力添えを頂いて、僕の現時点の能力でできうる最高のものだったと自負しています。
しかし、『第九』の頂点は遙か上。この1年の取り組みを糧として、さらなる高みを目指します。
終演後の記念写真。左からバリトン・ソロの福嶋勲さん、アルト・ソロの小林あすきさん、僕、ソプラノ・ソロの平野雅世さん、合唱指導者の高木有紀さん、合唱指導者でテノール・ソロも務められた松原友さん。