先週は台風21号が日本に直撃。その強さはすさまじく、特に近畿地方は大きな被害を受けました。
僕はその日、大阪にいました。本来は
かがり音楽アカデミーと大阪響コーラスの仕事が入っていましたが、前日には中止が決定し、大阪の住み処で編曲の仕事をすることにしました。
午前10時、台風が来るとは思えないほどの快晴。しかし、11時を過ぎると、空はみるみる黒くなり、風雨が強さを増していきました。暴風域に入った時はこれまでに経験したことのない風の強さで(大阪では半世紀ぶりの強風を観測したとか)、マンションはかなり揺れ、窓が割れるのではないかとひやひやしていました。そして、窓から見える20メートルほど先の駐車場には何か大きな物がけたたましい音とともに落ちて車数台に直撃し、恐怖は頂点に(風雨が落ち着いてから現場を見に行きましたが、粉々になって、何であったか見当もつかず)。戦慄を覚えずにはいられませんでした。
台風の2日後には北海道で大地震。自然の猛威に人間は無力であることを痛感します。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方々のお見舞いを申し上げます。そして、早い復興を心から願います。
昨日は大阪響コーラスの練習。前回は台風で中止になり、F.シューベルトの『水の上の精霊の歌』D714の最後の詰めができなかったまま、関西二期会合唱団の方々を迎えて本番指揮者、延原武春さんによる練習となりました。
延原さんといえば、
日本テレマン協会を立ち上げてバロック音楽を追求してこられ、その第一人者として国内外に知られています。
大阪交響楽団の「
第221回定期演奏会」で取り上げるのはドイツ・ロマン派ですが、アプローチの基本にはバロックがあり、音楽作りは延原さんらしいもの。詰めの練習ができなかったので、少々心配していましたが、良い男声合唱になる予感がしています。いよいよ来週が本番!
今日は4月から指揮者を務めている
住之江第九合唱団 in OSAKAの練習。
大阪市住之江区は台風21号の被害が大きかった地域の一つ。住之江公園内の木々が台風で倒れたり、枝が折れたりして、園内は現在立ち入り禁止に。団員の中には停電が3日間も続いた方もおられました。
しかし、皆元気に練習に参加し、歌えることは幸せ。男声も自主練習を重ねたおかげで、グンと良くなりました。10月20日の住之江第九合唱団 in OSAKAと僕との初舞台に向けて弾みがつきました。