未来へつなぐ『集』コンサート2016
〜石巻市立桃生中学校総合文化部と共に〜
2016年5月8日(日) 無事終了
ザ・シンフォニーホール
主催 関西音楽人のちから『集』info@fukko-no-chikara.com
お問い合わせ 大阪アートエージョンシー
TEL:06−6459−9612
FAX:06−6459−9613
Eメール:art@fukko-no-chikara.com
指揮
井村誠貴、佐々木克仁
管弦楽
『集』管弦楽団(プロ・アマチュア奏者186名)
合唱
『集』合唱団(関西在住のソリストを中心とした有志の歌手96名)
吹奏楽
石巻市立桃生中学校総合文化部(33名)
大阪市立喜連中学校奏楽部(26名)
大阪市立真住中学校吹奏楽部(25名)
ゲスト司会
後藤恭子(
ラジオ石巻FM76.4アナウンサー)
ナビゲーター
井村誠貴
第一部
W.A.モーツァルト アヴェ・ヴェルム・コルプス
G.フォーレ ラシーヌ讃歌
福島弘和 ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶〜
A.リード アルメニアン・ダンス・パート1
第二部
R.ワーグナー 歌劇『ローエングリン』より、エルザの大聖堂への行列
G.ヴェルディ 歌劇『ナブッコ』より、「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」
大栗裕 大阪俗謡による幻想曲
G.ホルスト 組曲『惑星』より、「木星」
O.レスピーギ 交響詩『ローマの祭り』より、チルチェンセス・主顕祭
アンコール
和泉耕二 石巻・わがふる里
O.レスピーギ 交響詩『ローマの松』より、アッピア街道の松
佐藤眞 大地讃頌
関西を拠点に活躍されている指揮者、井村誠貴さんが関西音楽人『集』(つどい)を結成して、東日本大震災起きた2011年からその復興を支援するチャリティコンサートを毎年5月に開催されています。昨年までに3300万円にのぼる義援金を宮城県石巻市に寄付されました。この金額はこのコンサートの意義を物語っていますし、関係者の方々の熱意が実を結んだ証です。
今年は金銭面だけでなく、現地の方々との交流を通して「心」の支援に重きを置き、石巻で吹奏楽に打ち込んでいる中学生たちを招いて、新たな形でチャリティコンサートが開催されました。熱い思いだけでは現地の中学生を大阪に招待できません。『集』のこれまでの実績と井村さんが現地に何度も足を運び、現地の方々と交流して築いた信頼があってこそ。ここにも井村さんのお人柄が表れています。
『集』管弦楽団と『集』合唱団はプロとアマチュアの混成。合唱団にはソリストとして第一線で活躍されている歌手がたくさん参加されています。僕は今回合唱で初めて参加させて頂き、すごい歌手の中に混ざって歌わせて頂きました。
総勢400名の出演者による演奏は本当に凄かった! しかし、それは大編成の迫力だけではありません。プロ・アマ関係なく、東日本大震災の復興のために音楽を奏でようという全員の思いがこもった音が凄いのです。
中学生たちは合同で『ラッキードラゴン』を演奏しました。石巻の生徒たちは大阪に来るのは初めて、中には飛行機に乗るのも電車に乗るのも初めてという子がいて、今回の演奏旅行は大きな経験になったのではないでしょうか。本番では緊張を乗り越えて、集中力がグッと高まり、生徒たちが丁寧に紡ぎ出した音が一つになって、素晴らしい演奏を繰り広げました。ステージの後の客席で聴いていた僕は涙が込み上げてきました。中学生たちは素晴らしい経験をしたと思います。これを糧にして成長して、日本、この世界を担っていってほしいと願っています。一方で、大人であるわれわれも今回のコンサートでの中学生たちの演奏に接して、未来の大人たちが希望を持てる社会を作っていかなければならないと強く思いました。
4月14日から熊本県を中心として地震が断続的に発生し、こちらでも大きな被害が出ました。当日実施した募金の半分を、事前にお寄せ頂いたお金と合わせて熊本地震の復興義援金として寄付する予定とのこと。以下に内訳を記します。
当日募金額
1,749,065円
缶バッチ(完売)
273,050円
義援金総額
3,874,736円
石巻義援金
2,714,332円
熊本義援金
1,160,404円
多額の義援金が集まりました。ご来場下さった皆様の暖かいご支援を大変ありがたく思います。演奏も募金も結集した力の強さを実感しました。来年は5月5日(金・祝)に開催されます。まだこのコンサートをお聴き(ご覧)になったことのない方は是非ご来場下さい。音楽の力を必ず感じて頂けます。僕も何らかの形で携わろうと思っています。