2015年5月24日(日)
完売御礼 無事終了
バロー文化ホール(多治見市文化会館)大ホール
主催・お問い合わせ
バロー文化ホール(多治見市文化会館)0572−23−2600
J.シュトラウスU 美しく青きドナウに
菅野よう子 花は咲く
指揮:斉藤順子
B.スメタナ 交響詩『モルダウ』
J.シベリウス 交響詩『フィンランディア』作品26
指揮:
中村貴志
佐藤眞 カンタータ『土の歌』より、「祖国の土」「大地讃頌」
指揮:鈴木貞夫
J.ラター マニフィカート
指揮:
中村貴志
ソプラノ:内田恵美子
アンコール
J.シベリウス 交響詩『フィンランディア』後半(合唱付)
管弦楽:
多治見市交響楽団
合唱:たじみオーケストラ合唱団
素晴らしいパフォーマンスを繰り広げた「
たじみ音楽祭2014」に続いて、今回も指揮者として「たじみ音楽祭」に出演できたことをうれしく思います。
今回はチケットが前売りの段階で完売し、前回よりも周知され、この企画への期待度も上がり、僕のヴォルテージがさらに上がりました。
僕は前半でまず『モルダウ』とシベリウス『フィンランディア』を指揮しました。2曲ともオーケストラの名曲中の名曲。だからこそ粗が目立って、演奏するには大きな緊張が強いられますが、多治見市交響楽団は恐れることなく積極的な演奏で、ダイナミックかつ繊細に音を紡いで下さいました。盛り上がりの所では僕の胸に込みい上げるものがありました。
そして、メインでラターの『マニフィカート"Magnificat"』を指揮させて頂きました。僕の大好きな作品のひとつで、2012年1月の「
名古屋大学グリーンハーモニー第45回記念定期演奏会」で指揮した思い出深い曲。ラターの魅力がいっぱいつまっています。しかし、リズムが難しかったり、変拍子があったり、激しく転調していったりと、演奏が困難な箇所が多いのです。本番では女神ミューズが何度も舞い降りて、その全てがうまくいきました。奇数楽章では大いに弾け、偶数楽章ではラターらしい美しい抒情性が表現され、素晴らしい演奏でした。『マニフィカート』を指揮している最中、何度も熱いものが胸に込み上げ、第6楽章では演奏者全員が一体となって紡ぎ出した美しい音楽に、第7楽章の最後では熱い盛り上がりに思わず涙を流してしまいました。
ラターの『マニフィカート』でソプラノ・ソロを務められた内田恵美子さんとは今回初めてご一緒させて頂きました。周囲から素晴らしいと伺っていましたが、その通りの美しいお声と音楽性で、彼女の歌唱に惹き込まれました。是非またご一緒したい。
改めて、多治見の合唱界のレベルの高さを実感しました。指導者の熱い思いと合唱団員の真摯な姿勢の賜物です!
前回よりもさらに大変な曲目をこなし、最後まで素晴らしい音を届けて下さった多治見市交響楽団に最大の賛辞を贈ります。本当によくやって下さいました!
こんなに素晴らしいイベントに関われたことはこの上ない幸せ。熱い演奏を届けて下さった出演者の皆様、熱心に指導して下さった先生方、しっかりとサポートして下さったスタッフの方々に心から御礼申し上げます。大きな感動をありがとうございました!
またご一緒できる日を心から楽しみにしています!