2008年12月26日(金)無事終了
ザ・シンフォニーホール
主催 大阪シンフォニカー協会
お問い合わせ 大阪シンフォニカー交響楽団072−226−5522
指揮:寺岡清高
管弦楽:
大阪シンフォニカー交響楽団
ピアノ:大道真理
ソプラノ:並河寿美
アルト:郡愛子
テノール:米澤傑
バリトン:田中由也
合唱:大阪シンフォニカー感動の第九特別合唱団2008
合唱指揮:中村貴志
W.A.モーツァルト ピアノ協奏曲23番イ長調 KV488
L.v.ベートヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125
アンコール 蛍の光
昨年、初めて大阪シンフォニカー交響楽団の「感動の第九」の合唱指揮をさせて頂きました。その本番は素晴らしく、好評を得て、引き続き、今年も合唱指揮をさせて頂くことになりました。これは大変ありがたいことです。また、昨年の『第九』ではマエストロ寺岡清高さんの音楽にもう一歩近づけなかった箇所もありましたので、それを挽回するべく、今年もこの機会を与えて下さったことに感謝致します。
一方で、マエストロからもオーケストラからも期待を寄せて僕に2回目の合唱指揮を依頼して下さったので、そのプレッシャーもありました。しかし、少ない練習回数ながらも、素晴らしい合唱団員の方々が集まって下さったお陰で、毎回が充実した練習を重ねることができました。今回は人数比が例年に比べて良く、バランス良い合唱を作ることができました。また、昨年以上に良い形でマエストロ寺岡さんとは創造的で充実した共同作業ができたことをうれしく思います。
しかし、今年の"大阪シンフォニカー感動の第九特別合唱団"の最大の特徴は音楽科に在学する高校生が13人も参加してくれたことでしょう。それによって大人たちも刺激を受けたでしょうし、世代を越えて、一体となってひとつのものを作り上げていくという稀な経験ができました。これこそが『第九』の精神、"Alle Menschen werden Brüder〜全ての人が同朋となる"ではないでしょうか。
そのようにして積み重ねた練習の成果が本番で全て花開きました。昨年よりも数段レベル・アップした合唱が繰り広げられました。音程、ドイツ語の言葉の処理、繊細な表現、そして何よりも響きが良かったです。透明感ある響きで、力強いんだけれども、がなったように聞こえない。会場を包み込むような暖かな響き。皆さんの集中力が良い方向に昇華されました。僕は客席で素晴らしい響きに包まれ、感動しながら、聴いていました。合唱指揮者としてこの上ない幸せ!終演後、マエストロ寺岡さんがコールのために僕をステージ上に呼んで下さった時、花道で抱き合ったのが今回の「感動の第九」の素晴らしさを物語っています。実を言いますと、コールの時、涙を堪えるのに必至でした(アンコールの時、少し流れ出てしまいました)。
演奏会の名称通り、感動の『第九』でした。素晴らしきマエストロ寺岡清高さん、僕の「恩人」である大阪シンフォニカー交響楽団、そして『第九』を愛する"大阪シンフォニカー感動の第九特別合唱団2008"の方々と感動的で素晴らしい『第九』を作り上げられたことが大いなる幸せ。皆さん、素晴らしい感動をありがとうございました!!!
ゲネプロの一コマ