福原美穂
スペシャル・シンフォニック・コンサート
2013年4月7日(日) 無事終了
東京芸術劇場大ホール(コンサートホール)
主催・企画協力:ビルボードジャパン、財団法人日本フィルハーモニー交響楽団
協力:アメリカン航空
ヴォーカル:
福原美穂
指揮:大友直人
管弦楽:
日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:
ソウルバードクワイア
オーケストレイション:
栗山和樹、山下康介、
なかむらたかし、萩森英明
チケットが完売ということで、東京芸術劇場コンサートホールは満席。お客様から発せられた熱気がステージにも伝わって、演奏者ものりにのって、コンサートは大成功を収めました。
本番が行われた
東京芸術劇場(略称は芸劇)に僕は今回初めて訪れました。1990年に開館し、昨年秋にリニューアルした東京都の運営による施設です。「素晴らしい!」の一言に尽きます。贅沢な造り。しかし、それが日常生活と区別され、芸術を楽しむという余裕が生まれてきます。大ホール(コンサートホール)の音響も抜群(リニューアルしてさらに良くなったとか)。正面にある壮麗なパイプ・オルガンが目を引きます。このオルガンは片面がバロック・オルガン、もう片面がロマン・オルガンという回転式の2面構造になっています。こんなオルガンは本場でもないでしょう。また、舞台裏もかなり広く、演奏者側にも配慮していることも伺えます。
今回オーケストレイションにあたったのは4名。栗山さんや山下さんは第一線で活躍している作編曲家。素晴らしいお仕事に接し、非常に勉強になりました。特に、山下さんがアレンジされた『O2』は圧巻。打ち合わせの際に発せられた福原さんの「ベートーヴェンのような迫力を」という要求に応え、L.v.ベートーヴェンのあの有名な『運命交響曲』第1楽章の第1主題(いわゆる「ダダダダーン!」)ですべて書き上げられました。すごい!
僕はゴスペル歌手シーシー・ワイナンズのゴスペル"Waging War"、ゴスペルの名曲"Joyful, Joyful"と"Oh Happy Day"、そして福原さんのオリジナル楽曲"LOVE 〜Winter Song"のオーケストレイションを担当させて頂きました。4曲ともソウルバードクワイアが加わりましたが、そのパフォーマンスが本当に見事で、客席は大盛り上がり。お客様の手拍子はもちろん、"Joyful! Joyful!"や"Oh Happy Day!"のレスポンスもあり、プログラム最後の"Love"ではスタンディング・オヴェイション。オーケストラの方々もノリノリになって演奏し、音楽のパワーを改めて感じました。
このコンサートを大成功に導いたのは主役の福原美穂さんのアーティストとしての才能はもちろん、プロデュース能力、そして指揮をされた大友さんの能力と経験、見識でしょう。福原さんと大友さんだからこそすべてを引きつけて結集させ、プロダクションを形成し、素晴らしいパフォーマンスを繰り広げることができたのです。このコンサートに携わることができて、本当に良かった!
この仕事で得たことを糧にして、邁進します!