現在、名古屋に向かう最終の近鉄特急の中。昼過ぎに奈良県大和高田市で「ときめきの第九」を指導(『第九』のいちばんの難所である二重フーガに到達。これからが『第九』初心者練習の山場であり、踏ん張り所)して、夜は大阪市内で女声合唱団カリスの指導(ラインベルガー素晴らしい。カリスはその素晴らしさを上手く表現できています)。今日は日帰り。
昨日は「定期演奏会」という大きな本番を半月後に控えた混声合唱団スコラ カントールム ナゴヤの指導。16日の特別練習でメイン・プログラムとなるJ.ハイドンの『ハルモニーミサ』がかなり良く仕上がっていたので、その後の2回の定期練習では日本の作品を中心に練習をしました。歌詞はもちろん情感も伝わる演奏を作り上げたいと、必死になっています。その甲斐あってかなり精度が上がってきています。良いものが本番で出せるよう、集中力を高めることが大事。
今週はその他に名古屋大学グリーンハーモニーのテナー特別練習と9月30日(日)本番の「室内楽の過去と現在」の最後の合唱練習と、指揮・指導の仕事はそんなに多くはありませんでした。しかし、デスクワークがたくさんたくさん残っており、それに明け暮れたという感じ。
いちばん大変だったのは10月14日本番の「混声合唱団スコラ カントールム ナゴヤ第7回定期演奏会」で取り上げるハイドンの『ハルモニーミサ』のパート譜(オーケストラの奏者が使う楽譜)の準備。真っさらな楽譜にスラーやスタッカート、音の長さの変更などをそれぞれの奏者の楽譜に書き込むのですが、50分弱のスコアを一段ずつ確認しながら、多量の記号や音符を書き込んだので、すごく手間がかかりました。正味10時間かかったでしょうか。最後のほうは気が狂いそうでした(笑)。しかし、このお陰でスコアをじっくり勉強できました。ちょうど2週間後にはオーケストラ練習とオケ合わせがあります。僕自身も集中力を高めていかなければなりません。
もうひとつSCN関係のデスクワーク。「定期演奏会」のプログラムの曲目解説の原稿書き。限られた紙面の中で、今回の選曲の意図と、作品の背景や魅力がプログラムをお読みになる方に正確にわかりやすく伝わるように、色々調べながら、「ああだこうだ」考えながら書いたので、こちらも時間がかかりました。出来はご来場頂いてご確認下さい(笑)。
ミュージカル『本能寺が燃える』瑞浪公演の作編曲ももちろん進めています。全15曲のうち10曲ですべての作業が完了、クライマックスとなる楽曲となる2曲て改訂作曲が済んで楽譜を作るのみという状況。来週はいよいよ新曲の創作にとりかかり、残り2曲のオーケストレイションも済ませて、完成といきたい!
そんな中、ミュージック・ステーションの伊藤直樹氏やギタリストでディー・ミュージックを主宰する大矢修三氏、伊藤氏が支配人を務める5/R Hall & Galleryのスタッフさんと酒を酌み交わし、楽しく語り合うことができたのが大きな楽しみでした。特に大矢氏と会うのは久しぶりで、彼の相変わらずの熱さがうれしかった。
伊藤氏と大矢氏は近年タッグを組んでコンサートを開催しています。僕の本番と重なってしまったので、積極的に宣伝しませんが(笑)、30日(日)に大矢氏が所属するギターアンサンブルのコンサートが5/R Hall & Galleryであり、そのリハーサルを見学させて頂きました。

名古屋在住で以前僕のために作品を作ってくれたアメリカ人の作曲家でギタリスト、ジェイソン・テイラー氏もメンバーで、久しぶりの再会を果たすことができました。このコンサートではジェイソンの作品が多く演奏されます。彼はセンスが大変良く、響きの美しい曲を書きます。今回演奏される作品も素晴らしい。コンサートの成功を祈ります!
大矢氏は12月22日(土)に5/R Hall & Galleryでリサイタル(ジェイソンが友情出演します)を開催されます。積極的に活動され、素晴らしい。こちらは僕の本番と重なっていませんので、積極的に宣伝させて頂きます(笑)。お時間のございます方、是非ご来場下さい! お問い合わせは5/R Hall & Galleryまで。
台風が接近中。明日の本番は大丈夫か!?