2008年3月22日(土) 無事終了
豊中市ローズ文化ホール
主催 日本アマチュア演奏家協会関西支部
指揮:中村貴志(メンデルスゾーン、ハイドン)
ギオルギー・バブアゼ(モーツァルト)
ヴァイオリン:ギオルギー・バブアゼ
ソプラノ:鬼一薫
メッゾ・ソプラノ:増渕弥生
テノール:田中良和
バリトン:坂上洋一
管弦楽:ハルモニア アンサンブル TAIYO
合唱:ザ クラシカル シンガーズ カンサイ
W.A.モーツァルト 管楽器のための協奏交響曲 変ロ長調 K.Anh9
F.メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
J.ハイドン ミサ曲変ロ長調「ハルモニーミサ」
アンコール
W.A.モーツァルト アヴェ・ヴェルム・コルプス KV618
このコンサートは2006年4月2日のちょっとした出会いがきっかけです。日本アマチュア演奏家協会関西支部に所属されている有志の方々がオーケストラを組織され、2006年の夏にモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』をされるとのこと。その最初のオーケストラ練習で指揮者がいないということで、急遽伺ったのがこの僕。たったそれだけ。たったそれだけのきっかけで、このような演奏会が実現するとは! このコンサートの副題にある通り、「人の出会い」の有り難さを強く感じました。
普段は接点のない人々がこの演奏会のためだけに集まって、一丸となって、損得関係なく、良い音楽を作ろうと一所懸命になる。これこそが本当に「音楽をする」という行為ではないでしょうか。それが本番で花開きました。演奏家全員の集中力が凄かった! そして、「心」があった! 少しのキズなんてどうってことのない、素晴らしい演奏でした。指揮していて、感動しました。プロ、アマチュアの壁を越えて、素晴らしい音楽家たちと出会い、素晴らしい瞬間に立ち会えたことを心から感謝します。指揮者冥利に尽きます。
ゲネプロの最中のワンショット。
僕の隣りのチェロの方が今回の世話役をされました。
この方がいらっしゃらなければ、
この感動的なコンサートは実現しませんでした。
ゲネプロ終了後、全員で。
W.A.モーツァルトの『管楽器のための協奏交響曲』には僕は関わっていませんでしたが、4人のソリストの方々、お見事でした。一応アマチュアということになっていますが、本当?
モーツァルトの『協奏交響曲』の終演後。
素晴らしきソリストたち。
モーツァルトを指揮され、メンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲』ではヴァイオリン・ソロをされたバブアゼさんとの出会いは僕にとって大きな実りをもたらしました。バブアゼさんは関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務められ、指揮者としても活躍されています。バブアゼさんが練習の際に下さったアドバイスは本当に勉強になりました。そして、素晴らしいお人柄。少しでもバブアゼさんの良い所を自分のものにできたら良いなぁ。本番でもバブアゼさんの魅力が炸裂。特に第2楽章が良かった。バブアゼさんのヴァイオリンにオーケストラが惹きつけられて、寄り添って音楽を奏でていく、そんな理想的な演奏が実現できたと思っています。
『メンコン』終演後。
拍手喝采。
バブアゼさんのお人柄と音色の多彩さが光った演奏でした。
すべての面において難しいハイドンの「ハルモニーミサ」では、ともすれば、楽譜通りの音を出すのに必死になってしまって、音楽がないという事態に陥る可能性があります。しかし、ここは違った。「これでもか!」というくらい、集中力を発揮して、本当に本当に素晴らしい音楽をしてくれました。オーケストラ、合唱に感謝するのみ。指揮していて、本当に幸せでした。そして、若きソリストたちも素晴らしかった。こういった若い音楽家に出会うとうれしくなります(おっさんになった証拠か)。是非ともまた何かで一緒に音楽したいなぁ!
『ハルモニーミサ』終演後。
こちらもたくさんの拍手を頂き、何回もコールがありました。
今回素晴らしい音楽家たちと出会い、有意義な時間を過ごし、感動的なコンサートを持てたことを心から感謝致します。演奏者の皆さん、そして最後まで暖かく見守って下さったお客様、ありがとう!!!