第45回記念定期演奏会
2012年1月22日(日) 無事終了
三井住友海上しらかわホール
主催
名古屋大学グリーンハーモニー
後援
愛知県合唱連盟
愛知県教育委員会
朝日新聞社
名古屋市
名古屋市教育委員会
1.
無伴奏混声合唱のための「カウボーイ・ポップ」
作詩:寺山修司
作曲:信長貴富
指揮:山本真実
2.
混声合唱とピアノのための「すこやかに おだやかに しなやかに」
作詩:谷川俊太郎
作曲:松下耕
指揮:酒井史人
ピアノ:野木村茜
3.OV合同ステージ "MAGNIFICAT"
作曲:John Rutter
客演指揮:
中村貴志
ソプラノ:
武内朋子
管弦楽:
愛知室内オーケストラ
アンコール
John Rutter "All things bright and beautiful"
12年前からずっと関わらせて頂いている名古屋大学グリーンハーモニーの定期演奏会のステージに客演指揮者として初めて立てたことを心からうれしく思っています。僕の好きな作曲家でありながら、今までに指揮したことのないJ.ラターの作品、しかも『マニフィカート"Magnificat"』という大曲をオーケストラ伴奏で指揮できたことにうれしさは一入です。
最初の女声の"Magnificat"という第一声が会場中に響いた瞬間に、僕のテンションがグッと上がり、演奏に引き込まれました。現役生とOVからなる総勢103名の歌声は圧巻でした。時には力強く、時には包み込み、時には優しく…。素晴らしい歌声の中で指揮できて、本当に幸せでした。所々感極まって、泣いてしまいました(涙)。大汗をかいていたので、ごまかせたと思いますが(笑)。
愛知室内オーケストラも本当によくやってくれました。本来ならば、この大合唱にしては編成が小さく、普通にやっても負担が大きいのに、さらに大変だったと思います。それでも、最大限に力を発揮してくれて、記念のステージを彩ってくれました。感謝感謝です。愛知室内オーケストラとは度々共演させてもらってますが、この僕のメモリアルな本番で共演できたことをうれしく思っています。
指揮していて、本当に楽しかったし、大いに弾けることができて、幸せいっぱいです!
OVの助けも大きいものでしたが、なんと言っても、この定期演奏会を企画、準備し、すべてのステージを務めた現役生たちに最大の賛辞を贈ります。本当に本当によくやった! あれだけ難しい作品を学生たちだけでよくまとめていたし(特に音程が良かった)、清々しい表情で歌っているのが印象的でした。青春していたと思います。愛知室内オーケストラの代表と話していたことだけれで、学生たちのこの定演の一瞬にかける情熱とエネルギーのすごさを肌で感じました。彼らには一生で一度のこと。でも、演奏というのはそういうものなのです。プロとして僕らも学生たちから大きいな刺激を受けました。
45回という長い歴史を作られたOVと、その歴史と素晴らしい伝統を引き継ぐ現役生たちとの交流に立ち会い、感動しました。現役生たちも素晴らしいOVの方々と一緒に過ごし、大きな刺激を受けたと思います。こういった学生合唱団(アマチュア合唱団)は単に合唱をすることだけが目的ではないと僕は考えます。考えや感性が違う人と交流し、人として成長し、合唱を通じてひとつになり、演奏というひとつのものをともに作り上げていく。これは社会の縮図なのです。名大グリーンハーモニーで得た経験がこの先きっと役に立つと信じています。
名大グリーンハーモニーの次を担う若者が今回の定演で得たものを糧として、この伝統を受け継ぎ、発展させて、素晴らしい合唱を紡ぎ続けていくでしょう。僕は次回も客演指揮者として登場します。学生たちと素晴らしい音楽を作り上げます!
皆さん、素晴らしい時間を本当にありがとうございました!