ヘンデル:メサイア・コンサート
2011年10月30日(日) 無事終了
西宮市プレラホール
主催 NPO法人
日本アマチュア演奏家協会(APA)関西支部
指揮:
中村貴志
ソプラノ:
塩出律
アルト:増渕弥生
テノール:島袋羊太
管弦楽:ハルモニア アンサンブル TAIYO 大阪
合唱:ザ クラシカル シンガーズ KANSAI
G.F.ヘンデル オラトリオ「メサイア」(抜粋)
2008年3月22日の1回目、
2009年4月18日の2回目、
2010年11月28日の3回目に続いて、「人の出会いと祈り」シリーズは今回で4回目を迎えました。今回は救世主の誕生と受難、そして復活をめぐる物語であるヘンデルの『メサイア』を通じて、東日本大震災からの復興を祈りました。3回の練習で本番に臨むという無謀とも言える計画でしたが、演奏者全員が心のこもった音楽を紡いでくれたと自負しています。特に合唱は、人数が少ないのに、よく頑張りました!
途中チェロとコントラバスが落ちて(なくなって)僕が音階を口ずさんだり、曲の出だしが揃わなくてやり直したりと、キズはありました。しかし、僕はそんなことをまったく気にしていません。それよりも、演奏者全員がひたむきに音楽に向き合い、ひたすら良い音楽をしようと必死になっていることをひしひしと感じ、非常に感動しました。涙が何度も出そうになりました。
僕は最近思うのです。技術があって、上手くて、揃っていれば「良い音楽」ではない、もっと違うところに良い音楽はあると。技術云々に関係なく、音楽を愛する者がとことん音楽と向き合い、音楽と一体化し、音楽を通じてあるがままの自分を発揮したものが良い音楽であるのではないか。
3回の練習で僕は厳しかった。それぞれが音楽を出し、互いに感じ、アンサンブルすることを強く要求しました。僕は演奏者の前に山を作ったのです。今自分の目の前にある山を越えてほしいと何度も言いました。本番では果敢に挑み、われわれの音楽を紡ぎ出そうとしました。そのエネルギーが生き生きとした演奏につながったと思っています。
今回も素晴らしい経験をさせて頂いたことを感謝申し上げます。5回目の開催を期待しています!(笑)