いよいよ本日6/22日〜29日の会期で阪急うめだ
本店7階美術画廊で
開催する個展がスタートします。
美術画廊スタッフのお力添えとお知恵でよい作品展示ができました。
本個展では新作原画を中心に、新作・人気作品のジクレー、と大阪では初展示になる銅版画、
紙版画の原板を展示販売いたします。
初展示となる銅版画は実は20年も前に地元の師匠の銅版画工房で習いながら
制作した作品です。自分で技術が拙い気がして自信が持てず
ずっとお蔵入りしていたのですが、2年前の東京の個展で
おそるおそる展示してみたら、意外や意外、展示した分は
どの会場でも全て完売する顛末に。
稚拙と思えるところがもしかして良い抜け感になっているのかもしれません。
それともう一つの初展示になるのは紙版画原板です。
ツルツルのコート紙に銅版画のドライポイントの要領で引っ掻いたり、
紙のコート部分を剝がしたりしてメゾチント風な漆黒を作ったりと
銅版画の技術を応用した紙版画の原板になります。
そもそも一枚ものの版画を作るという非常に
非効率的なコンセプトの作品作りが始まりでした。
この紙版画を銅版画のプレス機で圧着して刷ると
一回で版の溝が潰れてしまい一枚しか刷れません。
しかも綺麗に思い通りにプリントするのは本当に至難の業。
そして数を作っているうちに刷ったものより
原板のほうが絶対的に美しいことに気が付きました。
プリントしたものにこだわらず
、大きな括りの中でのモノクロ作品として成立しているのではないかという
結論にいたり原版自体を作品として展示しています。
会期中毎日終日会場におります。食事・休憩であけることはありますが
長くても30分で戻ります。
お急ぎの方はすぐに戻れる所におりますのでスタッフにお声がけいただければと思います。
感染対策を施して皆様のお越しをお待ちしております。