筑波大学柔道部総監督・岡田弘隆先生による初の技法解説DVD「柔道足技を極める VOL.1」を観させていただきました。
岡田先生といえば、自分にとって鮮烈だったのが昭和62年の全日本柔道選手権の2回戦でみせた大外刈り。
約40キロ重い相手選手の足払いをすかして、そのまま軸足へ大外刈り。
神業とも思える一本を観て、一気にファンになったものでした。




※画像はDVDからではなく、自分が当時録画したビデオからのものです。
今回のDVDでは、この大外刈りはもちろん、大内刈り・小外刈りといった技法を解説。
「岡田スペシャル」とも呼ばれる小内刈りなどが紹介されるというVOL.2も楽しみです。
また前半には、組み手についての技法や考え方が述べられています。
ここでは岡田先生が現役時代に用いた技法だけでなく、最新のルール改正に則した形のものも交えて解説されています。
様々なスポーツで起こりうることですが、特に柔道では近年の度重なるルール改正が行われており、かつての競技者にとっては馴染めない部分もあるわけです。
が、現役選手にとっては嘆いてばかりもいられず、その中での闘い方を模索しなければなりません。
スポーツである限り、指導者にとってもまた然り。
現状に合わせて常に思考をアップデートしていく必要があります。
僭越ながら、そういった意味で本作品からは岡田先生の高い指導力を感じさせてもらいました。
昨今、指導者の資質が問われている日本の柔道界。
そんな中で岡田先生は優れた競技者であったことに留まらず、真にハイレベルな指導者であると信じていますので、ぜひ一層のご活躍を期待しています。

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