現在放映中のアニメ「ウマ娘プリティダービー2」第5話を見てから記録を紐解いたら色々思い出しました。
「ウマ娘2」第5話の舞台となったのは1992年の天皇賞・春です。
このレースはメジロマックイーンが距離適性の差を見せつけて圧倒的な勝利。
トウカイテイオーは5着と、惨敗と言って良い結果でした。
当時のレースがどうだったかまず資料を見てみようと思ったら、今まで気付かなかった血統の繋がりに初めて気付きました。
トウカイテイオーの父はシンボリルドルフ。
そのシンボリルドルフはパーソロン産駒です。
そしてそのパーソロンの2年目産駒の一頭がメジロアサマ、メジロマックイーンの祖父にあたります!
つまりトウカイテイオーの祖父とメジロマックイーンの曽祖父は一緒なのです。
実はパーソロン、シンボリ牧場とメジロ牧場が共同で購入した種牡馬だったのです。
ウマ娘の世界でも名門メジロのおばあさまが描かれていますが、正体は判りません。
今回のレースを観戦しているシーンでもシルエットや後姿しか描かれていませんでしたので。
もしこの「おばあさま」がメジロアサマなら、シンボリルドルフとは父が一緒と言う関係でしょうか?
いや、ウマ娘の生態が良く判らないので父親と言う存在があるのか怪しいですし(汗)
現実ではメジロマックイーンの孫にあたるゴールドシップとの関係を見ても現実の血縁関係が劇中での血縁関係とはイコールになりませんし。
なお現実でのメジロアサマとシンボリルドルフは15歳違います、競走馬的には3世代は違っていると言えます。
その「おばあさま」と一緒にTV観戦していたウマ娘はメジロライアンとメジロドーベル、実在の馬では親子の関係です。
しかしこの3人が応援していたのはどうもメジロマックイーンで、メジロパーマーではなかったようです。
メジロパーマーは成績不振で一時期は障害レースに活路を求めるなど、王道からは外れていた事と関係があるかも知れません・・・
で、距離適性の差から惨敗を喫したトウカイテイオーですが、次走は秋の天皇賞です。
秋の天皇賞なら距離は2000mなのでトウカイテイオーの距離適性に合っています。
しかし92年秋の天皇賞は、あの「レッツゴーターキンムービースター!レッツゴーターキンムービースター!」と実況が馬名を叫ぶしか無かった大番狂わせでした。
メジロパーマー(17着)とダイタクヘリオス(12着)が逃げ比べをしてペースをぶち壊した事からのレース結果ですが、トウカイテイオーが初めて着順掲示板を外すと言う屈辱のレースでした。
なおこのレースには「チームカノープス」のナイスネイチャとイクノディクタスが出走しています。
で、次走のジャパンカップでトウカイテイオーは勝利するものの、次々走の有馬記念では11着と大惨敗を喫します。
その92年有馬記念の勝ち馬はメジロパーマーで、3着がナイスネイチャ(2年連続3着)です。
そしてこの92年の有馬記念は、あのサンエイサンキューが故障し競走中止となった後味の悪いレースなのです(汗)
元々サンエイサンキューはこの時トウカイテイオーに騎乗した田原騎手のお手馬だったのですが、無理使いがたたってサンエイサンキューの調子は最悪状態。
その酷い状況に堪りかねた田原騎手が「こんな状態では勝てる訳がない、もし勝てたら坊主頭にする」と発言し、これが舌禍事件となってしまいます。
92年の有馬記念ではトウカイテイオーが11着と大惨敗を喫し、16頭立て15番人気のメジロパーマーが1着。
(逃げ比べを繰り広げたダイタクヘリオスは12着、テイオーとはクビ差だった)
2着レガシーワールド(5番人気)3着ナイスネイチャ(4番人気)だった訳ですが、もし当時3連単や3連複があったらとんでもない高配当になった筈です。
もとい。
もし「ウマ娘2」でこの有馬記念が使われるとしたら、サンエイサンキューの出番は有るのでしょうか?
グレー系の髪でピンク色主体の衣装を身にまとったウマ娘が登場したなら、それはサンエイサンキューかも知れません。
で、トウカイテイオーはこの有馬記念11着の後休養に入り、次走は丸1年後の93年有馬記念になるのです。
そしてメジロマックイーンは産経大阪杯を勝利(2着はナイスネイチャ)
満を持し3連覇を狙った93年天皇賞・春でライスシャワーに記録達成を阻まれるのです。