先日のクイズ、正解を発表致します!
正解はこちらです!
ギブソンEB-3 1969年製でした!!
F-nieさん、鳥さん、正解です!
たけちゃんは捻らなければ・・・
では答え合わせを。
ヘッド正面
「i」の点が無く「b」の上側が切れています(「o」の上も切れています)70年代に入ると「b」も「o」も繋がって、もっと角ばった文字になります。
それとこのロゴ、塗装が剥げている部分の形が一緒に欠けているような感じになっています。
これは60年代終盤から採用された「マスキングロゴ」の特徴です。
真珠貝の殻から文字を切り出す事をやめ、大まかな形状で埋め込み、文字をマスキングして黒塗装する事でロゴの文字を出す技法です。
塗装剥げが激しい個体だと、ロゴの文字が判らなくなっているケースもあるのであまり評判が良くありません(汗)
これで「60年代後半、70年代以前」となります。
ヘッド裏側
クルーソンのショートハンドルペグです、ウォームギヤの方向から順巻きである事が判ります。
このタイプの順巻きペグは1967年頃から採用されていますが、70年頃になるとシャーラーのロトマチックペグが使用されていたり、日本製の四角いカバードペグが使用されていたりと仕様が一定していません。
また、71年になるとスロッテッドヘッドになります。
これも「60年代後半、70年以前」となります。
おや?・・・シリアルナンバーがありませんね?・・・これは実は曰く付きの個体なのです(次回以降に明かします)
フロントピックアップ
ネックエンドにあるので72年以前で確定です。
クロムメッキですので65年以降、マウントリングが無いので70年と言う線は消えます。
ピックアップの固定ネジは交換されているようですね。
リアピックアップ
リアピックアップが有るのでEB-3が確定です。
マウントリングも黒なので64年以前ではありません。
回答頂いた皆様は出題の意図を理解して頂けたようで嬉しい限りです。
ありがとうございました!
ちょっと交換しています
さて、実は入手した時にはオリジナルのワンタッチミュート付きの角型2点止めナイロンサドルブリッジが付いていたのですが、例によってオクターブを合わせると弦の巻き返し部分がサドルに乗ると言う状態でして、これがとても気持ち悪くて(汗)
ヒップショット社のスーパートーンブリッジに交換したのですが、これの入手に結構手間が掛かりました(汗)
某激安通販のお店で在庫状況が「問い合わせ」となっていたので問い合わせてみたら「入荷の見込みが立たないので注文は受けられません」との回答。
(なら「入荷未定」にしておくべきじゃないか?)
心当たりをいくつか探し
「TCTギターパーツ」で取り寄せて頂けました。
ただ、オーヴィルのサンダーバードに取り付けた同社スーパートーンブリッジと比較するとサドルのエッジの整形が全くされておらず、角が当って痛い痛い(汗)
メッキが剥がれてしまいますが、演奏性には換えられないのでヤスリで面取り加工をしています。
それとノブ、フロントヴォリュームをメタルトップにしてその他をストラト用ノブにするのはジャック・ブルースの真似です(笑)
もっとも、ジャック・ブルースのEB-3は62年製ですからツマミの位置が離れているので見た目が全然違うんですけどね。
しかしこのノブの間隔だと摘まむ部分が細いソンブレロノブの方が操作性が良いですね、ちょっと皮肉です(苦笑)
次回以降は細部の検証をしてみたいと思います。
このEB-3、実は結構な曰く付きの個体なのです・・・