すでにあちこちで報道されている「客の楽器を預かって返却しないまま閉店した楽器店」
連絡が取れなくなっていた店長が逮捕されたとの事です。
ソース
客が預けたビンテージのギターなどを返さず、トラブルになっていた東京・杉並区の楽器店の店長について、警視庁は14日、業務上横領の疑いで逮捕した。
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、杉並区の楽器店「バディサウンドワークス」の店長・山本誠容疑者。警視庁によると山本容疑者は、修理で預かった客のベースを勝手に質店に入れ、現金25万円を横領した疑いがもたれている。
山本容疑者の店では1本100万円以上のビンテージのギターなど客が預けた楽器が返却されないトラブルが相次ぎ、警視庁にも20件以上の相談が寄せられていた。
山本容疑者の自宅からは、ギターなど20本近くが捜査員によって運び出された。
調べに対し、山本容疑者は容疑を認めた上で「50本以上質屋に入れた」「700〜800万円くらいになった」などと供述しているという。
(斜体はソース元より引用)
件の店はJR高円寺駅の北口から徒歩数分と言う好立地で、存在は知っていましたが行った事は無いお店でした。
高円寺自体は昨年閉店したジーンズのナカイヤ、やはり閉店してしまった喫茶プログレ、ライヴハウスのショーボートや次郎吉。
つい先日にも友人の「まかくり」を見にグレイン(初訪問)に行ったり、意外に縁のある土地なのですが、それでも行った事が無いと言うのは私とこのお店は縁が無かったのでしょう。
そして縁が無くって良かったと言うべきか(苦笑)
しかし「50本以上質屋に入れた」「700〜800万円くらいになった」
「以上」と言う事から被害総数はちょっと判りませんが・・・
実はウチにもベースとギター合わせて50本は有るかも知れません(笑)
いや、以前45本位までは数えていたんですがもうその後は判んないや、と(笑)
貸しっぱなしの物も何本かあるし、まあ50本は優に超していると思います。
でも質屋に全部持って行って総額7〜800万になるかと言われたら、それは絶対ないな(爆笑)
一番値段が付きそうなのは1965年製のFender PBですが、これも塗装剥ぎや部品交換などでオリジナルの状態とは程遠いし、コレクターからは見向きもされないでしょう。
もしかしたら
カスタムショップ製の64JB-NOS(ジョン・クルーズ製作らしい)の方がイイ値段付くかもなぁ(汗)
あとは82年のPBや83年のPB ELITEU辺りがいずれヴィンテージ扱いされるかも知れませんが・・・リアルタイムで新品がクソミソに貶されているのを知っているだけに複雑な気持ちです(苦笑)
その他は捨て値の中古品とかだし、それ以上に戻しの利かない改造を施していたりとかでちょっと値段が付かないだろうなぁ(苦笑)
買い取ってもらえないと言う可能性もあるな(苦笑)
もとい。
この逮捕された店長は資金繰りに困ってお客さんの大事な楽器に手を出すと言う、ケチな事をしてお縄になった訳です。
今後捜査が進み全容が究明されていく事になると思いますが、質屋に持って行った(売却か)理由を想像するに、楽器屋への売却だと同業者が多いですから足が付きやすいと考えたのかなぁ?
(楽器業界は実はかなり狭いのです、面が割れている可能性大でしょうね)
姑息ですが、それなりに浅知恵を働かせていたのでしょう・・・立ち行かなくなった時にもっと真っ当な方向に知恵を絞れば良かったのにね。
・・・それが出来なかったからこうなったのか・・・
阿漕な商売をしている業者(楽器店とは限らない)は多いですが、お客さんに被害を与える犯罪に手を染めたのは到底許せる事では有りません。
部外者と言う立場からではありますが容疑者の厳正な処罰と被害者の救済を望みます。