WARLORD活動停止中のメンバー達の動向を追い掛けてみた記事、後編です。
前編は
こちら
WARLORDの中心人物はギターのデストロイヤーことウィリアム“ビル”J・ツァミスです。
しかし個人的にはマーク・ゾンダーのドラムこそがWARLORDだと思っていまして、マークが参加していないビル製作の音源を聴くと、それが如実に感じられます。
輸入盤で発見!即買いです
左はLORDIAN GUARDの2枚組リマスター盤で、LORDIAN GUARDのアルバム2枚にLORDIAN WINDSの音源などをまとめ、1000組限定プレスでリリースされました。
ケースに貼られているシールに手書きで通し番号が記されていて、私が入手したのは800番台後半です。
時系列でビルの活動を並べて行くと・・・
・WARLORD解散(1986)
・LORDIAN WINDS、デモ音源製作(1986)
・LORDIAN GUARD、ファーストアルバム製作(1995)
・ウィリアム・J・ツァミス名義でソロアルバム製作(1996)
・LORDIAN GUARD、セカンドアルバム製作(1997)
・WARLORD、HAMMER FALLのVoヨアキム・カンスを迎え再結成(2002)
と、こんな感じになります。
LORDIAN WINDSとLORDIAN GURADはどうやら歌詞等の世界観がかなりキリスト教に根差しているようでして、いわゆる「叙事詩」の傾向があるようです。
その「叙事詩/EPIC」から「エピックメタル」と呼ぶ人もいる模様・・・
My Name Is Man(1986) Full Album/LORDIAN WINDS
LORDIAN WINDSはドラム無しの編成でヴォーカルにリック・アンダーソン、ベースにデイヴ・ワトリー。
って・・・ダミアン・キング三世とアークエンジェルじゃん(笑)
要するにLORDIAN WINDSは最初の解散寸前のWARLOADからマーク・ゾンダー/サンダーチャイルドが抜けた状態なんですね。
つまりこれは「ドラム探してます」状態のデモテープなんですね・・・この音質の悪さも元がカセットMTRとかだからなんだろうなぁ・・・
それをお皿にして売る方も売る方だけど、買う方も買う方だよな(笑)
Lordian Guard (1995) Full Album/LORDIAN GUARD
LORDIAN GUARDはビルが全ての楽器を担当し、ドラムスは打ち込みです。
その打ち込みパターンがねぇ・・・「これ、マークが叩いたらこんな風に叩くだろうなぁ」「マークが叩いてくれないかなぁ」と、何かマークのドラムを追い掛けていて涙ぐましいです。
実際、LORDIAN WINDS〜LORDIAN GUARDで発表されたうちの数曲は後のWARLORD再結成時にリテイクされ、セカンドアルバム「RISING OUT OF THE ASHES」に収録されています。
このセカンドアルバムを聴くと「マークのドラムスが曲に命を吹き込んでいる」と言う事が良く判ります。
さてこのLORDIAN GUARD、ヴォーカル担当はVidonne Sayre Riemenschneider/ヴィダン・セイヤー・リメンシュナイダーと名乗る女性。
(LORDIAN WINDSの1曲目「Lady Vidonne」もこの人が歌っているのか?)
ビルの奥方だと聞いていますが、多分この駄々長い名前はステージネームなんだろうなぁ・・・ステージに上がった事があるのかどうか怪しいけど(汗)
Sinners in the Hands of an Angry God (1997) Full Album/LORDIAN GUARD
ぶっちゃけ、この方の歌をずっと聴くのはかなりキツイです。
無理に男性ヴォーカルの曲を移調せず歌っているような感じで、女性の声域よりかなり音域が低くなってしまっています。
これを「魔女のような雰囲気を出す為の演出」と捉えるのは贔屓目が過ぎると思います。
ヴォーカルとしての実績は無い方なんじゃないかなぁ・・・
何か自宅で近所迷惑にならないようにコッソリ録ったような気もして来る位です(苦笑)
再結成WARLORDのヨアキム・カンスも決してパワー型のヴォーカルではありませんが、そのヨアキムが歌った方がはるかにパワフルで格の違いが明らかです(比べちゃいけないレベルの差)
Sea of Tranquility (1996) Full Album/WILLIAM,J,TSAMIS
こちらはウィリアム・J・ツァミス名義のソロアルバムですが・・・
この内容、ギタリストのソロアルバムじゃないよな(笑)
ギターは殆ど聴こえない位で(本当に録られていないのかも?)ほぼ全編シーケンサーを使ったシンセ音源による自動演奏だと思われます。
と言うか、これスーパーファミコンで発売されたファンタジー系ロールプレイングゲームの音源だって言われても信じてしまうかも知れません(笑)
メロディセンスが中世ヨーロッパっぽい雰囲気を狙っているので、余計にファンタジーRPG的なイメージになっている気がします。
タイトル「Sea of Tranquility」は「静寂の海」と言う意味ですね。
月面の「静かの海」を指しているのかな?
Deliver Us/WARLORD
1983年発表のWARLORDファーストアルバムです、ようやくCDで手に入れました。
これぞWARLORDのマスターピースと言えるでしょう。
Deliver Us (1983) Full Album/WARLORD
この記事内に貼り付けた音源のUP主は全部同一人物です。
やはり居る所には居るのだなぁと、妙な感心をしております(笑)