先日入手したVOX APACHET BASSですが、やはりチューニングが合わない/妥協しなければいけないと言う部分が我慢出来ません。
チューニングだけはきちんと決まってくれないとオモチャにもならないのです。
GOTOH GB1
GOTOH製ベース用ペグで最も安価なオープンギヤタイプです。
これは未使用ながら開封(箱無し)の新古品で、格安にて購入しています。
これを付けられないかと思って寸法を取ってみた所・・・ダメでした(汗)
ペグのポスト穴ピッチが意外に狭く、ベースプレートの大きいオープンギヤタイプでは取り付きません。
GB1はオープンギヤタイプでも小ぶりな方なのですが、無理でした。
元々付いているのがGOTOH GB7のパチモンですから、GB7と互換性のある現行品GB707辺りが適切です。
でもGOTOH製品は基本的に受注生産なので、店頭に希望する形式/仕様の物が在庫しているとは限りません。
ちょっと調べて見たら、某大手楽器店の本店パーツコーナーで在庫が有るようですが、価格と往復の交通費+時間を考慮するとちょっとバカバカしい値段になります。
通販で送って貰う方が安いですが、それでも送料+手数料が掛かります。
そこで修理&製作でいつもお世話になっているY崎さんに「ついでで良いので、GOTOHにオーダー出来ませんか?」と問い合わせたところ快諾を頂けまして、そのままオーダーする事にしました。
在庫の中古部品
元々はFender-JPNのJB75改に付けていたオールドスタイルのスパイラルブリッジです。
ちょっとキズが目立ちますが、ブリッジユニットとしては一番基本的なタイプだと言えます。
取り付けに結構な加工が必要になりますが、ブリッジはこれと交換しようと思います。
ブリッジ取り外し
元々付いていた2WAYブリッジはちょっと変わった4点止めです。
形状的にもFender OPB系の2WAYとは互換性/関連性の無い形状です。
ベースプレートは通常のFenderタイプを流用したのかと思っていたのですが、そうでもありませんでした。
Fenderタイプのベースプレートを取り付けるなら、ピックガードの切欠きを広げないといけない事が発覚しました・・・面倒だなぁ・・・
それ以上にビックリしたのがこちら!!
切るなよ(笑)
4点止めのネジ、4本中の1本の先端が何故かブった切られています。
何故こんな事をしたのか、すぐに判りました。
電池ボックスと干渉
※ザグリ部の塗装欠けはボックス蓋取付枠で隠れていました。見えないからいいやと思ってるんだろうなぁ。
ボディ裏の電池ボックス、電池ホルダーは4本の小ネジで固定されています。
その取付穴とは別の穴が画像中央に・・・
そうです、ブリッジのベースプレート取付穴のうち、4弦側のボディエンド寄りの1本が電池ホルダー側へ貫通してしまうのです。
短いネジを用意すればいいのにと思うのですが・・・根本的に設計ミスだよな(汗)
先に「すぐに判った」と書いたのが、実にこう言うミスを本職の設計でも頻繁にやっている訳でして(笑)
DIY改造でも加工中に不具合に気付き、慌てて同様の処置で対応する事も多々なのです。
と言う事は何か?私は「チュー国人と思考と行動が一緒」って事かい?
・・・それはイヤだな、かなりイヤだな(苦笑)
さらにイヤになったのがこちら・・・
何だこの雑な加工は?
コントロールキャビティから電池キャビティへの貫通穴加工ですが、これは酷い。
貫通穴自体の加工も「繋がっていればいいだろ」状態で、さらにその左右には加工を途中で止めた掘りかけの穴が(汗)
うーん、この辺の加工に位置決めの治具を一切使っていないって事なんだろうけど、だからってどの辺から何処に向かって開孔するのかすら決めていない理由にはならないし。
と言うか、これ自分のDIY加工と同レベルだわ(大爆笑)
くっそ、笑わせやがって。
それに、この雑な穴にやはりベースプレートの取付ネジが貫通するんですわ(爆汗)
こちらは干渉物が無いとは言え、あまりにも酷い。
干渉物は無いけど、配線が通るんだよな・・・ちょっと有り得ないな・・・
今回のブリッジ交換で取付はFenderタイプの5点止めとなります。
(現在明いている穴は利用出来ません)
内側の3本は通常の長さのネジを使用し、両外側の2本は干渉/貫通を避ける為に短いネジで留める事にします・・・
何かね、自分がいつもやっているDIYレベルのヤッツケ加工が市販品でされていると言うのがこれほどまでに自分への精神的ダメージになるとは思っていませんでした。
工数を掛けても人件費に響かないDIYなのですから、なおさらこんなレベルと同等では自分が情けなくなります。
DIY改造でも、いやDIYだからこそ、より自分が納得の出来る方向にして行かなければ・・・と思いを新たにした次第です。
その意味ではチュー国製の雑な製品に感謝しなけりゃ・・・ってやっぱゴメンだわ、こんなのに感謝なんて金輪際絶対ゴメンだわ(笑)
物作りに対するプライドって言うのかなぁ・・・それが完全に欠落してるよね(怒)
比較対象としてどうかと思うけど、※国製(例として昔のエレハモ)の「アメフトの中継を観つつホットドッグを頬張りながら作ってるんじゃねぇの?」でも、どこか納得出来る部分が有るんですよ。
同じ「音が出りゃいいんだよ」でも、その出音に対するプライドの有無なのかな?
製品の中身を見て笑ってしまう「※国人らしいなぁ」と「チュー国人らしいなぁ」は、実は笑えない位の差があるような気がします。
と、こんな事をグダグダ書き連ねている自分は「日本人らしいなぁ」と笑われるんだろうな(笑)
とりあえず、今回の記事はここまで。