1月に放映開始のアニメ作品(1クール)がぼちぼち最終回を迎えています。
まずは「琴浦さん」
アニメ版&原作版両方のネタバレ有りで超長文ですので、未見の方はご注意を。
衝撃的な第1話Aパートの導入部から前半数話、この掴みで今季作品中一番の私的評価になりました。
途中のラブコメ的展開で多少ヌルくなった印象はありますが、それでも差は歴然だったと思います。
最終話は・・・かなり綺麗にまとめました。
御舟部長の告白に、全て「判っていた」と答える琴浦さん。
部長は自分が「琴浦さんを利用しようとした」と言う部分に思い悩んでいたのですが、むしろそれが琴浦さんにとって救いになっていたと言う形がハッキリ描かれました。
そして琴浦さんが「ESP研が居場所になった事こそが自分にとっての救いだった」と言ってくれた事が御舟部長にとっての救いだったと言えます。
唯一(?)の懸念事項だった母親との確執も、ほぼ和解状態になったと言えるかな?
母が突然琴浦さんのアパートにやって来たのは和尚さんから月野刑事の事件を聞いたからのようです。
母の不用意な一言から琴浦さんが感情を爆発させてしまって親子ゲンカになりましたが、意外にこの辺のやりとりは「似た者同士」の部分が有るのかも?
「男の趣味が悪い」と言う辺りの共通点も「親子は似なくて良い所が似てしまうものである」と言う持論に確信を持った次第です(笑)
その「男の趣味が悪い」
母が以前連れていた津山と言う男の性癖はロリ属性でした(笑)ある意味で予想の範囲内(笑)
もとい。
酒を買いに行くと言った琴浦さんに母が一緒に行くと言いだしたのは、月野事件の経緯が有ったからと言う以上に、今はおつかいであっても未成年者にはお酒を売ってくれないからと言う側面があるかも(汗)
母との和解の過程で「想いを言葉に出して伝える事」の重要性を感じた琴浦さんは森谷相手に練習をするのですが、それが真鍋君に見つかって真鍋君の脳裏には百合百合な妄想が(笑)
副部長の的確なアドバイスもあって、琴浦さんは真鍋君に想いを伝えるのですが・・・
真鍋君は琴浦さんが「心を読める」と知っていたゆえに、自分は想いを伝えていたつもりになってたんですね(笑)
1つの作品として完結した良い終わり方でした。
個人的には、月野事件があまり・・・
と言うのも、確保済みだった原作を最終話視聴後にようやく読みまして。
月野事件に関しては、原作の方が完成度が高く読了感もあります。
これを改変してしまったのは、後から知ったとは言えちょっと残念です。
4巻まとめてお買い上げ(笑)
(以降、原作ネタバレ部は文字色反転)
原作の月野事件の顛末だと、アニメ化ならもっと話数が欲しかったかもなぁ・・・
エピソードの時間軸も違っていて、アニメ版の水着回が原作版だと月野刑事も一緒です。
あ、この時点で月野は「元刑事」なのです(汗)真鍋君には「無職刑事」と呼ばれています(汗)
原作では月野刑事が二重人格である事は同じなのですが、事件の犯人ではありません。
この事件が解決した後、結局月野刑事の裏人格が勝手に辞表を出して刑事を辞めているのです。
また、事件以降裏人格は出て来なくなっています。
いや、この原作を良くここまで思い切って改変したと思います。
原作を変えすぎて(あるいは変えてはいけない部分を変えて)酷い出来になって「原作レイプ」なんて揶揄されてしまう作品も多いですが、この作品の場合は「思い切って変えないとアニメに出来なかった」ではないかと。
と言うか、この作品をアニメ化しようと目を付けたのが凄い。
本気でこれは「慧眼」そのものだと思います。
私だったら3ヶ月前にこの原作を何も言わずに読まされても、アニメ化される作品になるなんて思わないですよ(苦笑)
第二期は無いと思いますが、もしやるなら今度は父親と腹違いの妹とのエピソードが中心になるかな?
実は父親の方がもっと酷い人物です。
母は「ちょっと酷いよね(井上喜久子さん談)」ですが、父はそれとは比較にならないタイプの「酷い人間」です。
あ、でもクリスマスに行き場が無くて娘のアパートに押しかけヤケ食いヤケ酒のお母様が意外にプリチーだったかも(笑)