APHEXのPunch Factory(以下PF)新型のレポート、後編です。
まず、コンパクトでイージーオペレーションだった旧PFに比べ、設定が難しい部分があります。
その難しさは、INPUTツマミとRATIOツマミの組み合わせにあります。
もしかしたら新型PFのスレッショルドレベル(しきい値)は固定なのかも知れません。
アタックタイムやリリースタイムが固定になっている製品は多いですが、スレッショルドが固定と言うのは殆ど見ません。
あえて挙げるなら、オレンジスクイザーがスレッショルド固定と見る事も出来るかな?
もとい。
その「固定されたスレッショルドレベル」にどれだけ信号を引っ掛けさせるか?と言う設定をするのがこのINPUTつまみかも・・・
入力レベルの大小に合わせて調整すると言うよりも、これを調整する事でコンプレッションの掛かりを決める感じかも。
そして「INPUT」の設定に加えての「RATIO」
最小で1:1.5〜最大で1:10までコンプレッションレシオを操作出来ます。
最大でも1:10と言う事は、リミッターとしての使用は考えられていないと言えます。
(リミッターならスレッショルドレベルを超過した信号はスレッショルドレベルまで抑え込まれ、レシオは1:∞になる)
このレシオ設定に悩みます・・・12時位が自然な掛かりに感じるかな?上げても3時までかも。
最大にしてパンッパンした感じにするのも有りかも知れませんが、そこまでするとPFである必要は無いかも(笑)
しかし、先に書いた「設定が難しい」「設定に悩む」は、いい感じのポイントが掴めればバッチリだと思うのです。
セッティングが「難しい」「悩む」であって、決して「セッティングが出ない」と言う難物ではありません。
肝心の音色は「見た目に反して結構レトロ」です。
温かみの強い、丸みのあるコンプレッションで、懐かしさすら感じる音色です。
新型になって、この傾向はさらに強くなった印象です。
ノイズは常識的なセッティングの範囲でなら気にならないレベルです、非常にローノイズです。
でも、モダンなスラップでペチペチ言わしたい人は、素直にE○Sマ○チコ○プを使いましょう(笑)
新型PFで同じフレーズを弾いたら、チョッパーになります(笑)この差はでかいぞ(笑)
チョイ深めに掛けて、指弾きで「ム〜ン」と言う感じで鳴らすのが似合うかなぁ?
・・・自分が弾いてそう思ってるだけか(笑)
そうそう、最後にこの写真を。
でかっ!!
箱が無駄な位でっかい(笑)