コンプレッサーと呼ばれるエフェクターがあります。
詳しい原理や効果はともかくとして(笑)ベーシストにとっては縁の深いエフェクターです。
私はここ数年、APHEXのPunch Factory(以下PF)と言うコンプをメインに使っておりまして。
そのPF、新型が発表されてぼちぼち市場に出回り始めています。
今回はその「新型PF」のレポート・前編です。
旧型はオレンジ色(実はウチでは禁止色)塗装の筐体で、ちょっとどうよ?と言うデザインですが、ケース自体はシンプルで収まりの良い格好でした。
しかし、今度の新型は筐体の形状自体が凝りすぎのデザインに変更され、銀色の塗装とも相まって、ウルトラセブンに出て来たロボット「キングジョー」みたいです。
なんだかなぁ・・・
と言いつつ買ってるし(笑)
これは並行輸入品の中古でして、そこそこお手頃な価格でした。
シリアルナンバーは何と3桁、それも100番台。
通し番号だと考えると、量産開始間もない頃のロールアウトでしょう。
裏面がちょっとユニーク
新型は電池ボックスが裏面に装備されており、工具不要で電池交換が可能です。
この中央の大きな角型のザグリがユニークなポイントです。
付属品
中古ですが未使用の付属品が2点。
これはユーザーがどちらを使うか選ぶようになっています。
(前オーナーはそこに至る前に手放した?)
1つは滑り止めの足(3Mのバンポン)で、これは4隅の丸型ザグリに収まります。
もう1つが粘着材付きのベルクロ(マジックテープ)で、これが角型のザグリに収まります。
後者はエフェクトボードへの取り付けを考慮されたもので、他に例を見ないユニークな付属品です。
粘着材もかなり強力そうです。
裏蓋の固定は・・・
六角穴付きソケットボルトです、インチサイズです。
普段使っている工具箱の中に相当するサイズのレンチが有りませんでした(汗)
ですので「中身拝見」は無しです(苦笑)
ジャック
入出力ジャックはケース取り付け式のマトモな物に変更されています、これは好印象。
ツマミ
贅沢なアルミ削り出し(多分)のノブです、何か「凝る所が違って来てる」と言う感じです。
もしかしたら、今回のモデルチェンジはAPHEXの経営者が変わったからなんじゃないか?と言う気もします。
これはポリシーらしい
PFのユニークなポイントが「外部電源の仕様」です。
交流なら5Vから32V、直流なら極性を問わず7Vから48Vで動作すると言う、恐ろしく対応範囲の広い仕様です。
そのくせ、消費電流はわずか5mAと超省電流。
コンパクトエフェクターでも、昨今のデジタル物では消費電流50mAなんて当たり前ですから、却って新鮮です(笑)
DI出力
もちろんXLRのキャノンアウトも装備で、48Vのファンタム電源も受けられます。
スイッチはグラウンドリフトのみと、前モデルよりシンプルにしています。
電池収納部
ちょっと混乱しそうな端子部ですねぇ(苦笑)
シールの貼られている側が回路に繋がっています。
反対側は電池をホールドする役目になりますが・・・蓋を閉めても電池が中で遊んじゃうんだなコレが(苦笑)
どうもこの辺が米国製って甘いよな・・・
チョチョイと細工
電池蓋の裏にスポンジを切って貼りました。
これで収納された電池は動かないのですが・・・まだカタカタします(汗)
何でだろう?と思ったら!
この電池ボックス自体が取り付けが甘くカタカタ動くんでやんの(爆笑)
うーん、本体の裏蓋を取り外してボックスが動かないようにしたいなぁ。
ホットボンドを点付けで十分なんだけど・・・この状態で瞬着流し込みで決めるか?(汗)
新旧揃い踏み
遠近法じゃないよ(苦笑)
うーん、何でこんなに大きくなっちゃったんだろうなぁ?
元の回路よりも相当大きな回路になったって言う事?
スイッチ部の飛び出し方も、何か「収まらなくなって2階建て化」みたいな気もするし・・・
正直、かなり疑問です。
で、その疑問の答えが出ました。
「これは旧製品とは全く違うコンセプトで設計された新製品」です。
と言う訳で、音に関しては次の記事で!