つい先日の話です。
ベース友達のO氏主催のクリニック的イベントに、とても素晴らしいプロベーシストが来て下さいました。
石川俊介氏です
左が私、右が石川氏。
石川俊介と言えば、聖飢魔UやRXでのゼノン石川として知られています。
もっとも、素顔(聖飢魔U的には仮の姿)の状態では、ゼノン石川の記憶が無いと言う裏設定があるそうです(笑)
このクリニックでの石川氏はエンドーサーでも有るアトリエZの5弦JBタイプ(型番不詳)
それにフォデラのアウトボードプリアンプ、アンプとキャビは主催者用意のSWR SM400S+GORIATH2と言う組み合わせ。
アマチュアの私が言うのも変ですが、石川氏の音作りにまず感心です。
基本的に指弾き時にフラット=ナチュラルな音が得られるようにされている感じです。
スラップ系の人が好む(と私は先入観を持っている)極端なドンシャリセッティングではなく、むしろミッドを残してローをやや持ち上げトレブルはほんのちょっとだけ上げていると言う感じ。
で、スラップ時のパンチと抜けは右手のスピードで得ると言う、実に無駄の無いスタイル。
この辺には非常に感心すると同時に、日頃から「無闇なドンシャリセッティングはデリカシーに欠ける」と言う自説に自信を持ちました(笑)
本人は「派手な技は持っていない」と謙遜していましたが、派手なだけの一発技に頼る必要が無い=一見地味な基本技だけで全て賄えるのがプロのプロたるゆえんでしょう。
(しかもそれだって実力の数割程度で軽く弾いていた感じですから、底は全く見えていません)
演奏の方も、非常に「呼吸」と言うか「間」の取り方が上手いと言いますか・・・
ハイテク派ベーシストだと、息をしていないような感じになる事も多々と言う印象でして。
特に形だけ真似してしまうと、非常に息苦しい演奏になって破綻する気がします。
ソロ弾きまくりは良いのですが、周りが見えなくなってしまったら本末転倒ですから。
石川氏はその辺の間の取り方がとても自然で滑らかです。
音数を増やしても、詰め込んでいる感じがしないのがとても興味深いと言うのが私の感想です。
今回のタイトルですが、石川氏と私は横浜出身と言う事での「ジモティ」で(笑)
※写真掲載の許可はご本人に了解を得ております。