京都には、ミステリーとも言われる場所や言い伝えがたくさんありますが、太秦にある通称「蚕の社(かいこのやしろ)」もそのひとつ。正式には、「木島坐天照御魂神社」といい、平安遷都以前から、秦氏の氏神として、信仰を集めてきた由緒ある神社です。
その木々で生い茂った境内の中には、「元糺ノ池」があり、その池のほとりに立っているのが、とても珍しい「三柱の鳥居」。池は今はもう涸れてしまっていますが。なぜ、こんなに不思議な鳥居がたっているのか。鳥居マニア必見の鳥居です。
ミステリー作家の京極夏彦作品の「絡新婦の理」の中でも、「三柱鳥居」が秦氏にとっての聖地を六芒星「ダビデの星」に見立てている、とも描かれています。この鳥居は、キリスト教の影響を受けているという説です。 ちなみに、「蚕の社」と言われているように、この神社は、養蚕の神様でもあります。
京福電鉄「蚕の社」駅を出て、北へ徒歩5分、住宅地のなかにひっそりとあります。
<三柱の鳥居、上から見ると「ダビデの星」>


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