レプトバルブという魚たちがいます。
今日はボルネオ島に生息するレプトバルブのお話です。
バルブといえばシルバーバルブなどの体高あるお馴染のタイプを想像しがちですが、
こやつらはシュッとしたフォルムを持つ魚食魚です。
川や湖への流れ込みなど水の動きが早い場所でルアーにちょっかいをかけてくる魚がいたらそれはレプトバルブの可能性があります。
特にキラキラしたルアーが大好きな魚なので金属製のものがオススメ!
スプーンでも釣れるけれども、最高なのはスピナー。
ゴンっ!というあたりの直後に真下へ突っ込むファイトを見せる楽しい魚です。
サイズの割に引く魚なので油断なさらぬよう・・・

このレプトバルブはボルネオ島のある水系のみ生息しているタイプ。
英名と学名は共通でレプトバルブメラノプテルス(Leptobarbus melanopterus)
現地ではピーピーメラ、またはイカンピアン(イカンは魚の意)と呼ばれています。
ちなみにコブラスネークヘッドのことを現地ではイカンピーアンというので非常にややこしいです。僕は慣れるまで聞き取れませんでした。。。
さらに英名は同じ水域に生息する幻のスネークヘッド、チャンナメラノプテルスと同じメラノプテルスが入っているのでさらにややこしくなります。
メラノプテルスという学名は色んな魚に使われているのですが、一般的にメラノプテルスというとチャンナ=スネークヘッドのことを指す傾向にあると思うので僕はこの魚を現地名のピーピーメラの名で呼んでいます
※学名について生息域で上記のように判断していますが、写真の資料が少なすぎるので間違っている場合こっそり教えてください!
同じボルネオ島でもレプトバルブは水域によって違う種が生息していますし、マレーシアやタイにもこの仲間が生息しています。
専門で狙うことはほとんどないであろう魚ですが、アジアに何種も生息しているので各地でレプトバルブ写真をコレクションしていくという密かな楽しみになりえるかもしれないですね。
群れで動いている小さいピーピーメラは一匹釣れたら同じ場所に再度ルアーを投げ込むことで続けて数匹が遊んでくれるのでボートで座りながら、時にはお昼ご飯を食べる木陰で涼みながらchillな時間が楽しめます。やわらかい竿でやるとすごく楽しいです。
この赤ちゃんサイズでも想像を超えた引きをみせるグッドファイターですが、
実はボルネオのとある渓流にはド級のサイズが潜んでいます。
ボルネオのバガリウスやハンパラバルブが多く生息している環境でこやつらは小魚を狙っているので、彼らを専門に狙っての旅なんてのも面白いんじゃないかと思っておりますよ。

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