2011/4/13

震災で建築は忙しくなるのか?  気になる記事
このようなテーマでブログを書くと少々不謹慎なようにも思われ
るだろうが、実際の所、同様な声を各方面から耳にするので、
その現場に携わる者として掲載させて頂きます。

先週、4日間に渡り北陸は福井県にて春恒例の展示会へ参加する
ため行ってまいりました。
この福井にも関西の電力を支えるための原発が存在し、
日本海沿いにはその恩恵とも言われる多数の施設が存在し、
夏の観光シーズンに向けて更なる整備が行われていた。

離れ小島にですら、キャンプ場が整備されておりゴールデン
ウィーク中の予約はすでに満室とも聞いている。

今回の福島原発事故に対しては少々不安の声も聞くが太平洋沿い
とは違い、日本海側と、言うことでそれほどでもないようだ。
ただ、やはり防災意識が高まっているのは同様で、安易に
対岸の火事とは言えないのも事実のようです。

次いで、展示会にお越し頂いた職人さん方と震災後の仕事量の
変化を伺ったところ、こちらでも同様に資材不足が大きく
響いているようで、特にハウスメーカーからの仕事は激減
している現状と嘆いていた。 しかし意外な所ではJA
(農協)を通じ、この福井からも多くの作業員が被災地での
仮設設営に駆り出されたとも伺った。詳細は不明だが、
どちらの地域も農業が盛んであり、OBですら支援活動に
奔走していると聞く。

推測するに、今回の震災復興に関しては国のあらゆる組織、
そして団体がまるで震災で傷んだ肉体を復活させるために
細部の毛細血管の至るところまでに血を注ぎ、必死で自己
再生に取り組んでいる、そんな思いがしてならない。

 この福井も先の阪神淡路大震災では多くの職人さん達が
被災地に出向き、震災復興へ多大な尽力を果たした地域
でしたが、今回の震災に関して伺った所、
神戸の時とは少し答えが違っていた。どうも今回の被災地で
ある東北地方に相当の距離感を感じているよう思える。

実はこの距離感に関しては私の地元、関西方面でも個々の
職人さん方は同様に語ります。
「東京なら一軒家を借りるなど長期宿泊も計画できるが、
東北はさすがにツテも少ないし。まぁ、大手が被災地に
動けば、それなりに地元でも人手不足が生じるので、それ
なりに忙しくはなると思うけどね。」

彼の語る通り、全国でも同様の動きが予測できる。

また、ある住宅メーカーは「これで地方の職人不足がある
程度、表面化すればここ数年に乱立した低価格を売りにし、
低賃金で職人を雇用してきた新規ハウスメーカーは軒並み
厳しい状況に追い込まれるでしょうね。」とも言う。

ところで本題に戻すことにする。
「震災で建築は忙しくなるのか?」

TVのニュースは甚大な被害を被った地域を映している。
または、先の見えないかの様な原発事故を映している。

その反面で海外のニュースでは被災地、東北自動車道の
短時間での復興に賞賛の声が上がっている。

液状化に苦しむ千葉・浦安方面は仮電力が当日中に復帰、
ガスは1週間後、上下水道も今月中の仮復旧を目指し、
生活道路の仮復旧もゴールデンウィークまでを目標として
いる。 加えて大手や各工場も4月中の再開や早期操業に
向けて動き初めており、報道に見られる甚大な被災地を
除けば、キズの浅い地域から先に復興を向かっている。

これは厳しいが現実的であり、そうでなければ日本の
経済は成り立たないのが事実です。

そこで結論ですが、「忙しくなる。」そう覚悟し、自分も
これから何をするべきか、そう触覚を尖らせることが
出来る人間は間違いなく忙しくなるでしょう。

例えば、この厳しいご時世に関わらず頑張って若手を
育成して来た方々も多方面から頼りにされるでしょう。
厳しい単価でもゼネコンや大手との関係を重視して来た
方々もしかり。 勉強会や交流会、更には団体活動に
尽力してきた方々… 何れにしてもこれからは何を
どう考えるかが勝負の時期です。

単に利益を挙げたいと思うのか、日本の再建に受けて
出来ることを模索するのか。

人が動くだけでも少なからずの経済効果が発生します。

これまでは自衛隊が、ボランティアや更に海外の
援助隊、軍隊や多くの方々が頑張ってくれています。

そして、これからは皆さん方、職人達の出番です。

私も来週から関東方面に入ります。 そして今回は
福島県にも行きます。

そこでは同情の涙を流すつもりはありません。
共に元気だったあの頃に戻るため、何かのお役に
立てることを一つでも見つけて帰るつもりです。

天災は不幸です。 罪もない多くの方々が傷付いて
います。

先にも述べたように、今の日本を一人の体だと
考えてみて下さい。 今回の震災は体の一部分に
大きなケガを負った。 あまりのキズの痛みに
彼は片膝を付き、息も絶え絶えとなった…

しかし、まだ手は元気だ、足も問題ない。
心臓の鼓動も一時は激しい動悸にに見舞われたが
今は必至で血を送り込んでいる。

だから今は丈夫で元気な所がその血を力を細部に
送り届けることが重要だ。

そして以前により増して強くたくましい社会を
作り上げよう。本当のリーダーは肩書の総理でも
なく、一人一人の想いにある。

苦難も多くあるでしょうが、皆様のご活躍を
ご期待申し上げます。





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タグ: 建設 職人 技能

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