2009/1/17

親父の弁当  いい話
故・樋口清之教授(國學院大學)の随筆に戦前の家庭の姿、親子の生き様を
語った一説があります。それは彼の友人で、よく貧乏に耐えて勉学に
ひたむきに努めた人のお話でした。
「なぜ、そんなに頑張れるのか」樋口氏がその友人に尋ねると彼はその
動機を「おやじの弁当」だという。ある日のこと、父の弁当と取り違えて
学校へ持っていってしまった。彼曰く、「おやじの弁当」は軽く、俺の
弁当は重かった。おやじの弁当箱はご飯が半分で、自分のにはいっぱい
入っており、「おやじの弁当」のおかずは味噌がご飯のうえに載せてあった
だけなのに、自分のにはメザシが入っていたことを、間違えて始めて知った。
父子の弁当の内容を知っている両親は一切黙して語らず。
肉体労働をしている親が子どもの分量の半分で、おかずの無い弁当を
持ってゆく。これを知った瞬間、「子を思う親の真情(愛情)」が分かり、
胸つまり、涙あふれ、その弁当は食べられなかった。
その感動が涙になり、両親を裏切るまいと心に誓った。』と言う。
今の時代では「こんなにもして上げてるのに」と恩義を着せる親たちが
多くなった。子は親の背を見ています。
言葉に出さなくても頑張っている姿はきっと届いているはずです。
                        月刊誌「致知」新年号
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